新国立劇場 ワーグナー『ジークフリート』2017/06/08 11:35

昨日6月7日は二国でジークフリートを見てきました。舞台写真はこちら。スタッフ&キャスト、動画等々はこちら

ゲッツ・フリードリヒ演出のリング、今回もすばらしいキャストを揃えて、耳福、眼福でございました。ジークフリートのステファン・グールドは柔らかく艶っぽく、まあちょっと体の線がイマイチってところはありますが、それも軽快な動きで見事にカバーしています。第1幕のミーメいじめの場面も、やたらとダダをこねる感じじゃなくて、反抗期の青年らしさがよく出ていました。ミーメとさすらい人との問答も演出のうまさが光っていましたが、ミーメの役作りがちょっと控えめだったかな。ノートゥンクを鍛える場面は今まで見たなかでも出色の出来。

第2幕の冒頭、巨人の動機が3拍子になって、不気味さを増す中、アルベリヒとさすらい人のからみは、トーキョーリングではかなり退屈なところでしたが、深いゲルマンの森を想起させる舞台装置も相まって、なかなかユーモラスに展開。ミーメとジークフリートの登場から、「森のささやき」の音楽の美しかったこと。ホルンもなかなか頑張っていたと思います。大蛇をノートゥンクの一撃で倒したあと、返り血を浴びて小鳥のさえずりの意味を理解する下り。ダンサーも含めて小鳥が何羽も出てきたのは面白かったねぇ。

第3幕はさすらい人がエルダを眠りから起こす場面から始まりますが、ここも先を知っている身としては普通ちょっと退屈するところ。でも舞台の横幅一杯の迫りを使って上下に区切った中で行われる二人の対話は、なかなか聞かせてくれました。エルダのクリスタ・マイヤーって歌手はよかったね。ラインの黄金でも歌っていた人です。第2場、ジークフリートがさすらい人の槍を真っ二つにする場面は格好良かった。さて、お待ちかねブリュンヒルデとのご対面。恐怖を知らない「無双の」若者が運命の女と出会って恐怖を理解する。「愛の絆」の動機が高らかに鳴って、長い長い愛のシーンがクライマックスに。

ステファン・グールド、リカルダ・メルベート、さすらい人のグリア・グリムスレイ、アルベリヒのトーマス・ガゼリ、いやあ錚錚たる歌手陣が集まったものです。東響も精一杯頑張っていたと思います。劇場支配人のタクトも的確だったと思います。そして何よりもワーグナーの音楽と芝居を余すところなく表現し、邪魔することのなかった演出に拍手です。



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昨日の二国からの帰りがけにもちょこっと降っていましたが、今日もちょっと降っています。傘を差すほどの雨じゃない。昨日の写真です。

昨日も一日中どんよりとした空模様でした。

関東地方も昨日梅雨入りしたらしいですね。



芳純の2番花



ドゥフトヴォルケの2番花

夏の花、ダリアです。


バーベナがまた咲き始めました。

冬の草をどんどん抜いています。





まだしぶとく咲いているスミレもあります。



冬の草花を抜くと、夏の花が現れます。

ハツユキカズラの新芽


マツムシソウ

西洋坊主のトンスラみたいです。

ストケシア