初夏の日光2017/06/02 00:20

この前の日曜日から初夏の日光へちょっと出かけてきました。30年ぐらい前にレークサイドホテルに1泊して、華厳の滝だけは見たんですが、まずほとんど記憶にない。思い出としてはシーズンオフだったこともあって、なんか寂れた観光地なぁってところ。滅多に観光地に出かけることもないんですが、今回はホントに思い立ってフラッと出かけてしまいました。

ドピーカン

ちょっとオレンジがかったツツジは山ツツジだって言うんですが、どう見てもレンゲツツジですよねぇ。ちょうど咲き始めたところでした。これは毒があるんで鹿が食べない。日光は下から上まで鹿問題でてんやわんや。東照宮の目の前の金谷ホテルの玄関先にも鹿がウロウロしていました。




シロヤシオとトウゴクミツバツツジだと思います。


シロヤシオの花

ドヤ、じゃなくて宿。

宿は国道を隔てて中禅寺湖に面しているんですが、湖側には昭和初期に建てられたボートハウスというのが復元されて、釣り人のたまり場のようになっていました。木造3階建ての立派な建物です。

ボートハウスのテラスから菖蒲ヶ浜方面を望む。

サングラスをしていても目が痛くなるほどのコントラストです。



華厳の滝の方向から遊覧船がやってきました。

翌日目覚めてみると、この日もドピーカン。

ボートハウスのテラス



中禅寺湖に沿って15分ほど歩くと竜頭の滝。

遊歩道にはタチツボスミレがたくさん咲いていました。

このあたりではミツバツツジが満開でした。


竜頭の滝の上流。流れに沿って歩きやすい遊歩道が整備されています。中央奥は中禅寺湖です。

初夏の奥日光(湯ノ湖、湯滝)2017/06/02 15:26

竜頭の滝の上からバスに乗って終点の湯元へ。

温泉の源泉がある湯元は湯ノ湖に面し、水面は中禅寺湖よりも200メートルほど高くて、標高1475メートル。

東照宮なんかがある日光の市街地よりも800メートルほど高い所にあります。

あじさいみたいですが、たぶんムシカリという花。


中禅寺湖ではすっかり終わっていたシャクナゲが、湯ノ湖ではほぼ満開でした。





ツツジ、シャクナゲの類いは陰樹と言って、日陰を好む樹木ですが、湯ノ湖の西岸がちょうど日当たりが悪くて、シャクナゲにとっては絶好の生息ポイントのようです。

これだけ野生のシャクナゲが咲いているのは、初めて見たなぁ。






森の中に入ったり、また湖の近くに出たりを繰り返しながら、道は続いています。奥日光のハイキングコース、あるいは散歩コースは信じられないほど見事に整備されていました。

カモかオシドリか知りませんが、ここら辺は渡りを止めてしまって、一年中居着いている水鳥がいるんだそうです。


湯ノ湖の南岸から流れ落ちているのが湯滝。

竜頭の滝よりも長くて豪快な感じです。滝壺の観瀑台は小学生の団体がひっきりなしにやってきて大混雑だったので、写真は省略。これは湯ノ湖から落ちていく途中の写真です。


滝壺から遊歩道をしばらく下ると、ひっそりとした森の中に小さな滝が二つ。小滝と言うんだそうだ。

木道を歩いているとヒョウモンチョウの類いがまとわりついて来ました。

もう少し下ると戦場ヶ原。

初夏の奥日光(戦場ヶ原)2017/06/02 21:01

昨日の続きです。

湯滝からよく整備された遊歩道を戦場ヶ原に向かって下っていきます。これはミツバツツジかな、ここら辺では満開でした。


傾斜が緩やかになって・・・

ここら辺で戦場ヶ原に入ったのかな?



戦場ヶ原は標高が湯ノ湖と中禅寺湖の中間。どちらからも100メートルの標高差です。背景は男体山。

戦場ヶ原はその名の通り、荒涼とした一帯です。時期になれば一面にワタスゲが咲くんだそうですが、ワタスゲを見るためにわざわざ来たいとも思わないなぁ。

木道はこちらでもよく整備されています。

戦場ヶ原って確かに湯川が流れていて水気もあるにはあるんですが、イメージとしては乾きかけた湿原。湿っていた場所が森や林に戻っていく過程なのかなって気がします。

湯ノ湖からブラブラ歩いてきて、赤沼で車道に出て、バス停で時刻表を見ていたらちょうどバスがやってきました。Just in time. 1時間に1本か2本のバスに絶妙なタイミングで間に合いました。

初夏の奥日光(千手ヶ浜、菖蒲ヶ浜)2017/06/03 15:21

中禅寺湖の西の端、国道から一番遠いあたりに千手ヶ浜という入り江があります。6月からは遊覧船も立ち寄る浜なんですが、5月は歩いて行くか、竜頭の滝のちょっと上、戦場ヶ原の入り口にある赤沼というところから、1時間に1本の低公害バス(ハイブリッド車)に乗って、一般車両が乗り入れできない道を行くことになります。戦場ヶ原、小田代原、西ノ湖などを経由して30〜40分ほどで千手ヶ浜に到着。途中は合図すればどこでも乗り降りできるという優れもので、運賃は300円也。途中で乗り降りするお客さんも結構いました。土日は混むんでしょうが、この日は平日だったので、客は立派な山のお道具をお持ちの中高年の皆様ばかりで、大型バスの座席の半分ほどが埋まっていたでしょうか。


千手ヶ浜のバス停から5分ほど歩くと浜辺に出ます。浜の目の前では巨大な建築工事が進行中。一体何事かと尋ねてみると、遊覧船を作っているところなんだそうだ。途中たくさんガスボンベを積んだトラックがやってきたなぁと思っていたら、溶接用のガスだったんですね。考えてみりゃ、湖の一番人目に付かない場所で船を作るってのは理にかなっている。船はトラックで運べるものでもなし、きっと箱根の海賊船なんかも、芦ノ湖の人目に付かないところで作ったんでしょうね。

千手ヶ浜の浜辺。正面は男体山。

湯川とは別に、このあたりで2本ほど川が中禅寺湖に流れ込んでいます。

2本目の川を吊り橋で渡ると、伊藤さんという個人宅があって、多分農業と、マスの養殖なんかをやっているらしい。その敷地というか庭というのか、それが得も言われぬ美しさ。近くの川の流れを利用して養魚場をやっているんだと思いますが、その水が湖に流れ込むまでの数百メートルほどの間に別天地が広がっています。

川辺に咲いているのはクリンソウ。

花茎の先に9輪の花がつくということなんでしょうけど、もうちょっとたくさんついているように見えます。




作業服姿の(たぶん)伊藤さんと話をしたら、この先の千手観音堂の手前に野生のクリンソウの群生地があって、ちょうど見頃だというんですが、行ってみたら昨晩のうちに鹿に食べられてしまったらしく、数本の花枝しか見つけられませんでした。葉っぱはたくさん残っていたので、食べられる前はさぞかしきれいだっただろうと想像はつきましたが、いや、残念。



観音堂からまた伊藤さん宅を通り抜けて、千手ヶ浜に戻ります。

そのまま次のバスを待って帰ることもできますが、帰りは中禅寺湖の北岸沿いに菖蒲ヶ浜まで歩いてみました。このあたりはハイカーもほとんど来ない深い原生林。倒木も目につきますが、道をふさがないようにうまく倒されていれ、とても歩きやすく整備されています。ここは熊窪と呼ばれるあたり。巨木が何本も生えていました。

かと思うと突然美しい砂浜に出てきたりもします。ん〜む、行ったことないけど、ハワイみたいかな?

上り下りを繰り返しながら、概ね湖畔沿いに菖蒲ヶ浜まで戻ってきました。向こうに見えるのは最初の日に訪れたボートハウス。菖蒲ヶ浜からはキャンプ場の駐車場を抜けて5分も歩くと竜頭の滝に出ます。

マラン・マレ ヴィオル作品連続演奏会 VII 声 〜Les Voix humaines〜2017/06/03 21:06

本日6月3日は古楽研究会 Space1Fでヴィオルの櫻井茂とチェンバロの桑形亜樹子の共演で、マレの音楽を聴いてきました。このシリーズも7回目だそうですね。Space1Fというのはかつて(今でも?)Origo et practica(オリゴ)という名前で知られていた中丸町の建物です

さて曲目は、と言って書き出してもよくわからない。まず最初に第2巻の「声」。これは無伴奏でゆっくりと1音1音の響きを味わうような演奏。不協和音がズシンと響いても、そのあとサラッと弱音で解決したりってところがいかにもヴィオルらしい。この日は組曲が3つ演奏されましたが、どれもゆったりとしたプレリュードがついて、曲への期待感を高める効果があったと思います。ゆったりとして拍子もなかなか見えてこないような、ほわっとした曲って面白い。アルマンドもいろんなテンポがあるし、メヌエットやジグも、様々なリズムやテンポ感があるんですねぇ。

とても一つ一つの曲について感想を述べることはできませんが、休憩のあとに演奏された組曲はチェンバロもヴィオルもよく響いて気持ちいい曲でした。「声」が今度はチェンバロの通奏低音付きで演奏され、最後にゴージャスなシャコンヌ。ヴィオルとチェンバロが丁々発止。互いに寄り添うように曲を盛り上げたかと思えば、通奏低音もエレガントな対旋律を響かせて音楽の感興を高めてくれる。楽しい一時でした。フレミッシュのチェンバロはホールに付属のものでしょうか。素敵な音色でした。

文字通り小さな「スペース」で極上の響きを全身に浴びて、至福の時間でございました。