初夏の奥日光(千手ヶ浜、菖蒲ヶ浜)2017/06/03 15:21

中禅寺湖の西の端、国道から一番遠いあたりに千手ヶ浜という入り江があります。6月からは遊覧船も立ち寄る浜なんですが、5月は歩いて行くか、竜頭の滝のちょっと上、戦場ヶ原の入り口にある赤沼というところから、1時間に1本の低公害バス(ハイブリッド車)に乗って、一般車両が乗り入れできない道を行くことになります。戦場ヶ原、小田代原、西ノ湖などを経由して30〜40分ほどで千手ヶ浜に到着。途中は合図すればどこでも乗り降りできるという優れもので、運賃は300円也。途中で乗り降りするお客さんも結構いました。土日は混むんでしょうが、この日は平日だったので、客は立派な山のお道具をお持ちの中高年の皆様ばかりで、大型バスの座席の半分ほどが埋まっていたでしょうか。


千手ヶ浜のバス停から5分ほど歩くと浜辺に出ます。浜の目の前では巨大な建築工事が進行中。一体何事かと尋ねてみると、遊覧船を作っているところなんだそうだ。途中たくさんガスボンベを積んだトラックがやってきたなぁと思っていたら、溶接用のガスだったんですね。考えてみりゃ、湖の一番人目に付かない場所で船を作るってのは理にかなっている。船はトラックで運べるものでもなし、きっと箱根の海賊船なんかも、芦ノ湖の人目に付かないところで作ったんでしょうね。

千手ヶ浜の浜辺。正面は男体山。

湯川とは別に、このあたりで2本ほど川が中禅寺湖に流れ込んでいます。

2本目の川を吊り橋で渡ると、伊藤さんという個人宅があって、多分農業と、マスの養殖なんかをやっているらしい。その敷地というか庭というのか、それが得も言われぬ美しさ。近くの川の流れを利用して養魚場をやっているんだと思いますが、その水が湖に流れ込むまでの数百メートルほどの間に別天地が広がっています。

川辺に咲いているのはクリンソウ。

花茎の先に9輪の花がつくということなんでしょうけど、もうちょっとたくさんついているように見えます。




作業服姿の(たぶん)伊藤さんと話をしたら、この先の千手観音堂の手前に野生のクリンソウの群生地があって、ちょうど見頃だというんですが、行ってみたら昨晩のうちに鹿に食べられてしまったらしく、数本の花枝しか見つけられませんでした。葉っぱはたくさん残っていたので、食べられる前はさぞかしきれいだっただろうと想像はつきましたが、いや、残念。



観音堂からまた伊藤さん宅を通り抜けて、千手ヶ浜に戻ります。

そのまま次のバスを待って帰ることもできますが、帰りは中禅寺湖の北岸沿いに菖蒲ヶ浜まで歩いてみました。このあたりはハイカーもほとんど来ない深い原生林。倒木も目につきますが、道をふさがないようにうまく倒されていれ、とても歩きやすく整備されています。ここは熊窪と呼ばれるあたり。巨木が何本も生えていました。

かと思うと突然美しい砂浜に出てきたりもします。ん〜む、行ったことないけど、ハワイみたいかな?

上り下りを繰り返しながら、概ね湖畔沿いに菖蒲ヶ浜まで戻ってきました。向こうに見えるのは最初の日に訪れたボートハウス。菖蒲ヶ浜からはキャンプ場の駐車場を抜けて5分も歩くと竜頭の滝に出ます。

マラン・マレ ヴィオル作品連続演奏会 VII 声 〜Les Voix humaines〜2017/06/03 21:06

本日6月3日は古楽研究会 Space1Fでヴィオルの櫻井茂とチェンバロの桑形亜樹子の共演で、マレの音楽を聴いてきました。このシリーズも7回目だそうですね。Space1Fというのはかつて(今でも?)Origo et practica(オリゴ)という名前で知られていた中丸町の建物です

さて曲目は、と言って書き出してもよくわからない。まず最初に第2巻の「声」。これは無伴奏でゆっくりと1音1音の響きを味わうような演奏。不協和音がズシンと響いても、そのあとサラッと弱音で解決したりってところがいかにもヴィオルらしい。この日は組曲が3つ演奏されましたが、どれもゆったりとしたプレリュードがついて、曲への期待感を高める効果があったと思います。ゆったりとして拍子もなかなか見えてこないような、ほわっとした曲って面白い。アルマンドもいろんなテンポがあるし、メヌエットやジグも、様々なリズムやテンポ感があるんですねぇ。

とても一つ一つの曲について感想を述べることはできませんが、休憩のあとに演奏された組曲はチェンバロもヴィオルもよく響いて気持ちいい曲でした。「声」が今度はチェンバロの通奏低音付きで演奏され、最後にゴージャスなシャコンヌ。ヴィオルとチェンバロが丁々発止。互いに寄り添うように曲を盛り上げたかと思えば、通奏低音もエレガントな対旋律を響かせて音楽の感興を高めてくれる。楽しい一時でした。フレミッシュのチェンバロはホールに付属のものでしょうか。素敵な音色でした。

文字通り小さな「スペース」で極上の響きを全身に浴びて、至福の時間でございました。

初夏の奥日光(クリンソウ)2017/06/03 21:08

千手ヶ浜の伊藤さんちで美しい花をつけていたクリンソウですが、この奥地では鹿除けのネットの中でしか花は見られないようでした。が・・・菖蒲ヶ浜まで戻り、竜頭の滝からバスに乗ろうとしたら、30分以上時間があるというわけで、仕方なくトコトコ歩いて下り始めました。途中、「さかなと森の観察園」という施設があって、遠足の小学生の団体が次々と吸い込まれるように入っていきます。施設を横目で見ながら、「魚は観察するもんじゃなくて食うものだし、森はそこらへんに腐るほどある」、とかなんとか考えながら歩いていたら、駐車場脇の空き地になにやらカラフルな花が・・・

クリンソウです。


しかもかなりたくさんの株があります。

竜頭の滝の下手なんで、その水が分岐してちょろちょろ流れているのかもしれません。程よい湿地になっているみたいです。

鹿もまだ気づいていないみたいだ。

日光から金精峠を越えて沼田まで通じている国道のすぐ脇ですよ。日本ロマンチック街道とか呼ぶらしい。国道120号。




夢中になって写真を撮っていたら、他にももう一組若いカップルが気づいたみたいで、歓声を上げながら写真を撮りまくっていました。



誰かが植えたものかもしれませんが、うまく育ってくれるといいですねぇ。






初夏の奥日光(中禅寺湖、大使館別荘)2017/06/03 22:19

気分を変えて遊覧船に乗ってみました。菖蒲ヶ浜から立木観音(中禅寺)まで30分ぐらい。湖を3/4周する感じです。ほぼ湖の周囲に沿って左回りに進んでいきます。歩くと2時間ぐらいかかる千手ヶ浜までほんの数分でした。


菖蒲ヶ浜の船着き場付近の植え込み


これは、ただの桜草?

中禅寺湖の南岸西寄りに八丁出島という半島があります。秋の紅葉はみごとだという話です。


上野島。季節なので釣り人います。

船から見ると立派な建物が2つ。これがイタリア大使館別荘跡。

それからイギリス大使館別荘跡。

とりあえず湖の南岸の名所、立木観音で船を下りました。立木観音というのは中禅寺というお寺らしい。「ナンタラカンタラの天女像」を公開中とかいう話ですが、それほど見たいわけでもなかったので素通り。

正面のお山は男体山。


先ほどの八丁出島の方に向かってブラブラ歩いてみました。

イギリス大使館の別荘。木造二階建て。外から見ると、和風建築の中に洋風の家具調度をしつらえたみたいです。



それからイタリア大使館別荘跡。これもほとんど同じような作りです。中に入るだけで200円も取るっていうんで、外からぐるっと回ってみましたが、まあ、ロケーションとしては申し分ないのかもしれません。言ってみれば「レマン湖のほとり」みたいな感じ。でも開口部が北向きなんですよねぇ。

中禅寺湖越しに遠く見えるのは、たぶん白根山だと思います。

イタリア大使館別荘の敷地にクリンソウが一株咲いていました。

中禅寺湖畔には今でも使われている大使館別荘もありました。

フランス大使館


見るからに窓の大きな和風の建物です。

遊覧船の前を横切る「おまるボート」。