ブレンドゥルフ指揮の読響 ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番 リムスキー=コルサコフの『シェヘラザード』他 @東京芸術劇場2017/06/14 11:50

昨日(6月13日)は池袋の芸術劇場で読響を聴いてきました。指揮はダニエル・ブレンドゥルフ。スウェーデンの若手らしい。若手と言っても1981年生まれ。チェリストとして活躍した後、指揮者に転向して、2010年に音楽院を卒業したそうだ。実際にオケのメンバーだったりしたわけで、緻密なアンサンブルを聴かせてくれました。

まず、シベリウスの『トゥオネラの白鳥』。さざ波を表す弦のトレモロに乗ってコーラングレがなんとも表現しがたいメロディーを吹き始めるあたり、三途の川に立ち上る朝霧を背景にした白鳥の姿が浮かび上がってくる。とらえどころのない茫洋とした音楽ですが、うん言われてみればシベリウスは確かにワーグナーに心酔していたのかなって感じがします。ワーグナーほど直接的な感情表現をするわけじゃなくて、むしろ叙情が勝っている音楽なんですけど、そこら辺のバランスの取り方がこの指揮者はうまい。チェロのソロもよかったですね。コーラングレと噛み合うとか、対話するといった作りじゃないんだけど、そこはかとない悲しみを共有するかのように、そっと寄り添う響きがたまらなかったね。

2曲目は宮田大をソリストに迎えて、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番。この日一番期待していた曲です。宮田大という人は初めて聞きましたが、スケールが大きいとか、熱演型とか、よくありがちなチェリストとは一線を画す、どちらかというと知的な演奏をします。有名な無休動のような主旋律が高揚し、また静かになり、オケと複雑に絡み合って進行していく、そのあらゆる場面での鳴らし方、音色、リズムの弾き分け方がみごと。ちょっと瞑想的なカデンツァから第4楽章へ突入していくあたりの、テンポの揺らし方が絶妙でした。指揮者も元チェリストだけあって、自家薬籠中の一品なんでしょう、見事なサポートを聴かせてくれました。それからホルンよかったよ。

後半はリムスキー=コルサコフの『シェヘラザード』。まあ、名曲コンサートらしいと言えばそれまでですが、でも実演で聴くのは何年ぶりかなぁ。ちょっと思い出せない。久しぶりにこの曲に接して、よくできた作品だなぁと、しみじみ感じ入りました。ブレンドゥルフは緻密なアンサンブルを基本に置きながら、この曲ではスケールの大きな音楽を聴かせてくれました。この曲、「交響組曲」と銘打っているんですね。確かに聞き通してみるとシンフォニーと言ってもいいような楽章構成だし、とりとめもなくきれいなメローディーが出てくるなぁと思っていた部分も、よく練られた音楽なんだなと改めて感じ入りました。指揮者の意図が隅々まで徹底されて、しかも自然に湧き上がるような音楽の愉悦感がたまらなくよかったですねぇ。

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シェヘラザードというと、演奏会で聴くよりバレエで見る機会が多いように思います。その場合音楽はあくまでもバレエの伴奏であって、音楽の内容にまで聞き耳を立てることは滅多にないわけです。ロシアバレエ団のフォーキンの振り付けは、リムスキー=コルサコフの曲を使いながら、全く別物のストーリーを作り上げています。アラビアンナイトの「外枠」となるシャハリアール王の妃ベゾイダの不倫物語。マリインスキー時代のザハロワ(ベゾイダ)とルジマトフ(金の奴隷)です。




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昨日(13日)から今朝まで、時々雨が降ったみたい。雨量は2日で13ミリとか、そんなところ。でも近頃ずっと乾いていましたから、屋上の草木にとっては慈雨でした。


ドゥフトヴォルケ。雨を吸って、頭が重くなったみたい。

芳純とドゥフトヴォルケ(左下)


朝方屋上に上がってみたら、芝生もバラもしっとりと湿っていました。


ユリが咲き始めると、ちょっと華やかになります。



カワラナデシコはそろそろお終い。

春先にはお投げ入れ状態だった西側の花壇、すっかり夏の装いです。

が、ヒューケラがまた咲き始めました。

マツバボタン


マツムシソウ


坊主のトンスラ


パパメイアン




つるバラ、スペクトラ


ストケシア

ほったらかしですが、2年目になって見違えるほどきれいな花を咲かせています。