5/31ヴェルディ『リゴレット』@新国立劇場 ― 2023/06/01 15:50
そもそも二国では2000年からアルベルト・ファッシーニの美しいプロダクションが上演されてきましたが、2013年にドイツ人クリーゲンブルクのとんでもない読み替え演出が大失敗に終わって、膨大な予算が泡と消えた経緯があります。今回のエミリオ・サージの演出は、舞台写真からも分かる通り、舞台や衣装はほぼモノクローム。その中でひときわ派手に目立つのがリゴレットの真っ赤な道化服。そして第3幕マッダレーナの真っ赤なドレス。それ以外は第1幕の舞踏のシーンでダンサーたちが多少は色彩を感じられるドレスを身につけていたのと、マントヴァ公爵の宮殿のシーンで真っ赤っ赤のシャンデリアが暗闇から厳かに降りてくるあたりかな。この地味なプロダクションを演出家目線から解説してみる気もないけど、やはり赤は血の色。モンテローネ伯爵に呪われたのがリゴレットなら、公爵を呪うのもリゴレット。人を呪わば穴二つのテーゼを象徴していると考えるべきなのか。
さてさて、指揮者のベニーニって人の音楽性が図抜けていて、オケを自在にコントロールしながら歌手の歌い口を絶妙にフォローしておりました。リゴレットのフォロンターリは道化という虚飾を剥ぎ取った素の演技に近いように感じました。ジルダのトロシャンは素晴らしかったねぇ。第1幕の登場シーンの「慕わしい人の名は」で一場をかっさらっていきました。イワン・アヨン・リヴァスの公爵は第1幕ではちょっと不安定な感じでしたが、2幕以降は細いながらもよく通る声を聞かせてくれました。スパラフチーレの妻屋秀和の登場シーンはやや不完全燃焼だったかな。3幕のシーンはなかなか聞かせてくれました。マッダレーナの清水華澄もなかなか好演。総じて歌い手は高レベルのアンサンブルを聞かせてくれました。相変わらず二国の合唱はいいね。
ネトレプコ、ガランチャ、バルガス、テジエでリゴレットの4重唱。
パヴァロッティ、サザーランド、ミルンズ、ギリアン・ナイトでリゴレットの4重唱。
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沖縄付近に台風が停滞しているようで、このところ雨がよく降っています。昨日・今日は多少晴れ間も見えていますが、その前はよく降りました。
スペクトラの2番花
芳純の2番花
マツムシソウ
トリテレイア
ムーンシャドウの2番花
インカの2番花が咲きかけています。
モミジとサルスベリ
コニファー
ナデシコ
ノースポールとマリーゴールド
薄日が差してきました。芝生は今のところ絶好調。
パレード
スペクトラ
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