雨は上がって曇り空2018/06/21 16:34

昨日の記事でちょっと触れたオシム爺さん。今日はあちこちにインタビュー記事が流れています。

まず報知に載った戦評


時事ネタはいつ消えるかわからないので、全文コピー

6/21(木) 10:06配信
【オシムの教え】日本はさらに多くが可能だ これからは相手が日本に敬意を払うからだ
◆W杯ロシア大会▽1次リーグH組 日本2-1コロンビア(19日、サランスク)

 西野ジャパンが起こした「サランスクの奇跡」を、スポーツ報知にロシアW杯特別評論を寄稿する元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(77)が絶賛した。西野朗監督(63)の柔軟な采配に応えた選手を「知性を見せた」とたたえ、上位進出の可能性にも言及した。日本は19日、1次リーグH組初戦で前回大会8強のコロンビアに2―1で勝利。日本時間24日24時開始のセネガル戦で勝利すれば、他会場の結果次第で2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出が決まる可能性がある。


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 コロンビア戦の日本は勝利に値する試合をした。私自身とても満足しているし、西野朗監督や田嶋幸三・日本サッカー協会会長、日本代表を応援するサポーターの皆さんには心からおめでとうと言いたい。

 流れを引き寄せる上で、確かに開始直後の出来事(相手ハンドによるPK獲得)に助けられた部分はあった。コロンビアには不運だったが、あのアクシデントにより日本は先制点を挙げた上に数的有利を得ることができたからだ。あのような形の失点は気の毒としか言いようがないが、サッカーとはそういうものだ。運不運は敵味方のどちらにも過不足なく降りかかる。

 ただし、1人選手が多いのは大きなアドバンテージではあるが、その状況に合ったプレーをしなければアドバンテージがアドバンテージとして働かない。その意味で日本はとても的確にプレーした。選手一人一人が自分のこなすべき役割を果たし、自分たちのプレーを実践したことが勝利へとつながった。

 ボールをキープして相手よりも走り、ボールのないところでもしっかりとプレーしていた。両サイドの攻守も完璧で、ボールに常に圧力をかけていた。DFラインも高い集中力を保ちながら、コロンビアのカウンター攻撃に冷静に対処した。

 ある瞬間から彼らはこのようなプレーをするようになった。それは日本が長年やり続けてきたプレーだった。ただ、前半は先制点を決めたとはいえ、不安感を完全には払拭できなかった。とりわけゴールキーパーが確実性を欠き、ハーフタイム直前にFKから失点を喫したのは試合を難しくした。

 しかし後半に入ると、日本のプレーは安定した。このような大事な試合で、これだけのプレーができたのだから。日本は知性を見せて、愚かな過ちを犯さなかった。そんな中で大迫の決勝点が生まれたが、私が思うに日本はさらに攻撃的でも良かった。より危険になれた。

 香川を始めとする選手たちはヨーロッパで長くプレーしているのがダテではないことを示した。長谷部、長友には豊富な経験がある。香川は復調して円熟の境地を見せ、酒井宏は力強さを発揮した。戦いや空中戦に強い彼は、とてもシリアス(真剣)でチームに保証を与えている。

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大会前にMBSが行ったインタビューから、セネガル戦に向けて


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セネガルは「最も難敵」だが…「日本はゴールを奪うことができる」。勇気づけられる“オシムの言葉”
2018年6月21日 13時40分
サッカー・ロシアW杯グループリーグ第1戦で日本が強豪コロンビアを破った翌日の6月20日放送のMBSテレビ「戦え!スポーツ内閣」で、元日本代表監督・イビチャ・オシム氏の独占インタビューが特集された。

 オシム氏は、1990年イタリアW杯でかつての母国ユーゴスラビアをベスト8に導いた名将。脳梗塞で惜しまれながら日本代表監督を退任した後も、人生にも通ずる示唆に富んだその言葉は、ことあるごとにメディアから求められてきた。

 インタビューはロシアW杯開幕直前、オシム氏が滞在するオーストリアのグラーツ市内で行われた。オシム氏は、大会前に日本やセネガルが行った親善試合も観ていたという。

 6月24日(日)深夜0時から行われるセネガル戦を、オシム氏は「H組でもっとも困難な相手」と評価した。「身体能力の差を技術で補うのはとても難しいこと」だという。その一方で、「コロンビアのような狡賢さは、セネガルにはない」「彼らより早く頭を使って粘り強くプレーすれば、ゴールを奪うことは不可能ではない」と攻略のヒントも提示した。

 グループリーグ突破を目指す日本代表については「自分たちを信じることだ。日本は運動量が豊富で、走ることに長けている。技術的にも戦略的にも高く、アグレッシブなゲームができる。それはサッカーにおいてとても重要なことだ」。そして、「試合が終わったあと、必ず悔いが残るだろう。しかし終わってからでは遅い。試合中に後悔しないようにいろいろやってみなさい。日本になら、それができる」と締めくくった。

 この収録にゲストとして出演し、現役時代オシムJAPANでプレーした元日本代表の加地亮は、VTRで流された数々の“オシム語録”に「涙が出そう」とコメント。番組MCの武井壮も「日本ができることを論理的に、しかもクールなのに熱があって。背中を押してくれるような。日本を評価してくれて勇気が出ましたね」と語っていた。
セネガル戦攻略のヒントを語るオシム氏セネガル戦攻略のヒントを語るオシム氏



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Web Sportivaの記事



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6/21(木) 12:43配信
オシムが語るコロンビア戦。「日本は相手の退場で勝ったのではない」
 W杯が始まった。各国の戦いを興味深く見ているが、なかでも特別な思いで追っているのは、かつてユーゴスラビアという名の同じ国であったクロアチアとセルビア、そして私が率いたことのある日本だ。

 その日本が初戦でコロンビアに勝利した。W杯でアジアのチームが南米のチームを破ったのは史上初だ。まさに快挙という言葉がふさわしい。

 正直、大会が始まるまで、日本がコロンビア相手に勝ち点3を挙げられるとは思っていなかった。日本が勇猛なチームであることは知っていたが、W杯前のデリケートな時期の監督交代は、あまりにもリスクが高かった。

 おそらく西野朗氏が新監督に就任したことが、日本を救ったのだと思う。西野氏はもともとチームの中にいた人間で、詳細なチーム内の状況を熟知していた。新監督に与えられた時間は少なかったが、それがあまり足かせにならなかったのだ。

 チームにおいて、選手が監督の指示を速やかに受け入れることが、私はとても重要だと思う。選手から監督に対するプレッシャーは受け入れられない。ただ、時には彼らの言い分も理にかなっていることがあるのだが……。

 コロンビア戦は、日本が勝つべくして勝った試合だったと思う。もちろん、立ち上がりすぐのPKとカルロス・サンチェスの退場は、日本にとって大きな僥倖(ぎょうこう)ではあった。おかげで日本はすぐにリードすることができたし、コロンビアより1人多い人数でほとんどの時間をプレーすることができた。そこで試合の方向がかなり決まったのは否定できない。

 ただ勝敗を決めたのはそれだけではない。

 コロンビアが最初にピッチに姿を現したとき、私は彼らの傲(おご)りを感じた。2014年ブラジルW杯で準々決勝まで勝ち進んだ彼らは、自分たちの勝利を信じて疑わない様子だった。南米選手にありがちな、そうした驕慢(きょうまん)を私はよく知っている。そして彼らはピッチでその代償を支払うことになった。サッカーとはそういう風にできている。相手を見下せば、必ず手痛いしっぺ返しにあうのだ。

 前半の日本は、PKのシーン以外では、全体的に攻めあぐねている感じだった。しかし後半に入ると、日本のアグレッシブさがコロンビアを凌駕するようになった。

 コロンビアのホセ・ペケルマン監督が後半にハメス・ロドリゲス、カルロス・バッカという2人のアタッカーを投入したことは驚きだった。この交代で彼は「試合に勝ちたい」という強い気持ちを見せたのだろうが、10人で戦い続けたチームがどれほど疲れていたのかまでは、見えていなかったようだ。

 日本が得た勝ち点3は非常に貴重なものではあるが、ゆめゆめこの勝利で慢心してはならない。決勝トーナメント進出においては、まだ小さな一歩に過ぎない。

 セネガルもポーランドに勝ったことで、グループHは先行きが読めなくなった。次の試合は日本にとってもセネガルにとっても、非常にハードなものになるだろう。

 セネガルは次の試合でグループリーグ突破を決めようと、何が何でも勝とうと出てくるはずだ。彼らの身体能力は恐ろしく高く、また経験も豊かだ。ほとんどの選手がヨーロッパ5大リーグの強豪チームでプレーしていることは、彼らの持つ大きなアドバンテージである。

 しかし日本人も、それには及ばないものの、決して無名のチームでプレーしているわけではない。多くの選手がヨーロッパのチームに所属しているので、戦術もよく理解し、勝ち残るための駆け引きも身につけているだろう。西野監督もきっとわかっているとは思うが、引き分け狙いで闘っては絶対にダメだ。守りを固くすることは必須だが、同時にゴールを得るために前に出なくてはいけない。互いにベスト16入りの夢をかけた試合は、絶対に0-0のスコアレスなどでは終わらないはずだ。

 もうひとつのコロンビア対ポーランドの試合の結果も非常に重要になってくる。日本にとって一番理想的なのは、この試合が引き分けに終わることだろう。

 日本が決勝トーナメントに勝ち進むことを私は心の底から願っている。日本代表は、黙々と自分たちのすべき仕事をし、最後の最後まであきらめず戦い続けるチームだ。どんなに不利な状況になっても、タイムアップの笛が鳴るまで、まるで決勝を戦うようなスピリットで戦い続けることができる。そんなチームは世界を探しても日本と、あとアイスランドくらいだろう。片やバイキングの末裔、片やサムライの末裔たちだ。

 いま、私はオーストリアのグラーツにいる。健康状態はあまりいいとは言えない。もしかしたらリスクの高い治療を受けなくてはならないかもしれないが、妻のアシマの励ましを力に変えて、すべてがいい方向に向かうことを願っている。あまり元気ではないが、それでもすべての試合をテレビ観戦している。まあ、時にはソファーでうとうとしてしまうこともあるが……。

 今大会はここまで多くのサプライズが起こっていて、W杯の醍醐味を感じている。それでもやはり最後には有力と言われているチームが決勝トーナメントに駒を進めるのだろう。だが、そのなかにひとつでも多くのサプライズチームが入ってくれれば、それはサッカーにとってすばらしいことである。日本に期待している。

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昨日の雨は22ミリぐらいでした。今日はもうちょっと天気が良くなるかなと思っていたんですが、時折ちょっと雨が落ちてくるような気配もありました。最高気温はちょっと上がって25℃。


アンジェラ

アンナプルナ

シャルル・ド・ゴール

中央はクリムゾン・グローリー。雨上がりで枝が倒れています。ここら辺に残っているスミレの類いがよく咲いています。

北側の花壇ではユリの最後の花が咲いています。こちらもスミレが頑張っています。

フレグラント・アプリコット。これだけ咲いていると香りがあたりに立ちこめています。

雨上がりで、芝生の上に花びらが散っています。


今にも雨が落ちてきそうな空模様。



ここに来てまた芝生がグングン伸びています。明日は晴れるんだそうで、芝刈りをする予定です。

インカ


ザ・マッカートニー・ローズ

ザ・マッカートニー・ローズと同じ軸に接いであるニコル。今年は春からかなり元気です。

オレンジ・マザーズデイ



パパメイアン

北側に続いて西側の花壇でもストケシアが咲き始めました。


ストロベリー・アイスの2番花がちょこっと咲き始めました。

イエロー・シンプリシティ




ジャン・ロンドの演奏で、クープランの『神秘なバリケード』