サロネン指揮 フィルハーモニア w.ヒラリー・ハーン(Vn)2015/03/08 14:33

昨日(3月7日)は池袋の芸術劇場でフィルハーモニア・オーケストラを聴いてきました。指揮はエサ=ペッカ・サロネン。確かフィンランド人なのかな? とすればお国もの? まずはシベリウスの『トゥオネラの白鳥』。イングリッシュホルンがきれいでした。「新世界」の第2楽章を思い出したね。つまり作曲コンクールに出したら確実に落選だけど、ムード音楽としてすばらしい。次にヒラリー・ハーンのヴァイオリンで、ブラームスのコンチェルト。昨年の暮れに表現意欲の塊のようなドイツ・カンマーフィルのブラームス連続演奏会を聞いたばかりだし、変幻自在なビオンディをこの1週間で3回聞いてきたし、こちらの耳の閾値が高くなっているのは確かなんだけど、それにしてもこの日のブラームスはひどすぎ。まずヴァイオリンに音楽を表現しようとする意欲がまるでない。オケも凡庸なソロの引き立て役に徹して、ブラームスのロマン、感情、情念、喜怒哀楽、まあ何と呼んでもいいけど、そういったものをチラリとでも見せたら負けって感じで、まるで無表情な音を出していましたねぇ。こちらはひたすら耐えるだけの40分。終わって休憩になるかと思いきや、何を勘違いしたのかヴァイオリンがアンコールをやり始めてしまったのですよ。それもバッハ。今時信じられないほど稚拙なバッハ。彼女が旋律だと思っているものに、ただ和音を乗せているだけの、対位法の原理すらわかってない弾き方でウンザリ。

後半はベートーヴェンのエロイカ。トランペットとティンパニは時代楽器を使っていました。四半世紀も前にアルノンクールがヨーロッパ室内オケとベートーヴェン・チクルスをやったときの方式のパクリですね。一応古楽にも目配りしていますよっていう、指揮者のアピールです。冒頭のティンパニの強打2発。まあ、これは凄くよかった。そのあとせかせかした主題の提示があって、とんでもなく見通しの悪い音楽に陥っていきましたねぇ。指揮者が腕を突き出してしきりに煽るんだけど、二本のトランペットはまるで迫力なし。吹き慣れてないんだろうね。時代楽器を使う意味がまるでなし。葬送行進曲ではベースの「ズルルル〜ン」ていう複前打音がまったく揃わず、濁って汚らしい。日本のオケのほうがずっとクリアで迫力ある音を出すぞ。トリオのオーボエとホルン、下手くそだったねぇ。このホール、読響や都響をよく聞くホールなんだけど、日本のオケの方が表現力も迫力も繊細さもダイナミクスも遙かに上(もちろん指揮者にもよるけど)。もうこんなオケは二度と聞きたくないな。と思ったら、アンコールに「悲しいワルツ」を演奏。これはよかった。白鳥とワルツ、マントヴァーニ・オーケストラだと思えばいいのかな。それにしちゃチケット代が高すぎるぞ。

シベリウスのワルツ、何かいい演奏はないかなと思って検索したら、何とこんなのがトップで引っかかった。


今日は時折冷たい雨が降ってくる嫌な天気。撮りためた写真を放出します。
クロッカスは各色満開になっています。






ナデシコ。秋の七草ですが、やっぱり春に向けて株が大きくなっています。

冬の間もぽつぽつ咲き続けるんですが、寒い間はあまりいい花じゃないですねぇ。

ノースポールの花が増えてきました。


オールド・ブラッシュ(夏の名残のバラ)

スミレ



旧正月は終わったはずなのに、まだ何となく街中に中国人観光客が多いような気がする。

町で見かけたきれいどころ。




昼間は喫茶店、夜はスナックって感じの店の前。

このシャムっぽいのが上のシマシマの母親なんだそうです。

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