暗い月曜日 ― 2025/05/12 14:52
昨晩から今朝にかけて断続的に4ミリほど降ったらしい。雨が降るのはいいこと。でも今日は朝からどんよりとした曇り空。気温も19℃までしか上がらず。
この面のスペクトラの花がらはほぼ摘み取りました。
この向きはパレードが満開です。
パーゴラの天井。黄色いサハラと赤いパレードがせめぎ合っています。
木立のバラの最後を飾るイエロー・シンプリシティ・
シラン、マイスタージンガー、ストロベリー・アイス。
夕べも雨が降ったので、花が水を吸って重くなっています。向かって左側の枝が裂けそうになっているんですが、さてどうしたものか。
インカ。鮮やかな黄色のバラです。ドゥフトゴルトとインカ以外に黄色のバラと言うと、有名なのはマイダス・タッチ。ミダスは古代リュディアの王様。伝説では、ディオニューソスから触るものをすべて黄金に変えてしまう能力を授かったとされるんですが、家に帰って豪華な食卓を用意させたら、食べるものがみんな金になっちまって、甚だ困ってディオニューソスに泣きついて、パクトロス川で沐浴したらその能力が川に移って、飯が食えるようになったんだとさ。で、パクトロス川では今でも砂金が採れるんだそうだ。で、ミダス王もバラ作りの名人だったというんだけど、これはかなり眉唾。ギリシャ神話にはバラは登場しないんですよねぇ。たぶんヘレニズム期にペルシャから伝わったバラを、後から付け加えた伝説かな?
ミダス王はもう一つ伝説があります。この一件のお陰で王は富と贅沢を憎むようになり、田舎に引っ込んで田園の神パンの信者になったんだそうだ。パンは笛の名人。そのパンがなんということでしょう、アポロンに対して音楽の腕前を競おうとしたんだそうです。もちろんアポロンは竪琴の名手。で、このコンテストでミダスがアポロンの勝利を認めようとしなかったために、激怒したアポロンはミダスの耳をロバの耳にしてしまったんだとさ。ミダスはターバンを巻いたり、飾りをつけて耳を隠そうとしたんですが、床屋にだけはバレてしまった。それでまあ、「王様の耳はロバの耳」って有名な神話になったのさ。
まだまだバラは咲いていますが、やや寂しくなってきました。
手前はヴィオリーナ。
オレンジ・マザーズデイ。昨日は母の日だったんだそうだ。
パパメイアン。メイアン家の4代目だかが、パパ(教皇)と呼ばれていたらしい。
木立のバラが終わりかけると、ミニバラが咲き始めます。
これはメイアンのドリフトローズ。
バッハのロ短調ミサから一番デーハーな一曲。バッハが就職活動のために、ポーランド王を兼ねていたザクセン公アウグストに取り入ろうとして、カトリックのミサを作曲したわけです。キリエ、グローリアときて、第3部が「ニカエア信条」。その最初がクレド「われ信ず」。その中の第6曲が「よみがえり」といって、イエスの「復活」「昇天」「再臨」という3つの場面をオケと独唱・合唱で歌い上げます。最初から派手にラッパと太鼓が鳴り響くんですが、更に盛り上がって最後は合唱フーガになります。演奏はオランダ・バッハ協会。
コメント
_ おこちゃん ― 2025/05/14 09:57
_ デデ ― 2025/05/14 16:22
劇団四季も芝居にしているんだそうですね。実在した王様らしいんですが、エビソードは眉唾ですねぇ。
https://turkish.jp/tourguide/%E3%83%9F%E3%83%80%E3%82%B9%E7%8E%8B/?srsltid=AfmBOorqgrYw8aJGq4qRJPzjscPqfaK5H83ZnApXhAjaYCv0e2wls54X
春一番のバラは爆発的に咲きますが、この時期になってくると宴の後の一抹の寂しさを感じるようになってきます。
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春一番のバラは爆発的に咲きますが、この時期になってくると宴の後の一抹の寂しさを感じるようになってきます。
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てっきり誰かの童話かと。もしくは民話かと。
デデさんのお庭、薔薇がとってもきれいですね。
手袋と棘、もどかしいというか、痛そうというか。
ガーデナーの宿命でしょうか。