新国立劇場 J.シュトラウス:『こうもり』 ― 2015/02/07 13:51
現行のツェドニク演出になって4回目の上演。細部を少しずつ手直ししながら、ずいぶんこなれてきたように思います。第2幕の前半あたりまでちょっとぎこちない演技が目立ちましたが、3幕になって笑いの渦に包まれました。フロッシュのボリス・エダーの達者な演技と滑舌の功が大きかった。楽しいメロディーが次から次へと立ち現れては消えていく舞台ですが、歌手はどうだったかなぁ。前回と同じアイゼンシュタインを歌ったエレートは、姿形も声も立派。燕尾服がよく似合う。これはファルケのザンダーも同様。立ち姿が美しいね。ロザリンデのラインブレヒトはまあまあかな。アデーレのオローリンはずいぶん喝采を浴びていたのが不思議。メリスマが決まらず、コロラトゥーラの楽しさ半減。とってつけたような粘り気がどうも気持ち悪かったなぁ。もうちょっとおきゃんな娘って役どころだと思うんだが。フランク、オルロフスキーはまあ舞台上では無難な歌唱と演技。アルフレード、見かけはともかく、主に演出の功績が大きいと思いますがテノール馬鹿の本領を発揮して、なかなか楽しく聞かせてくれました。
アリアばかりでなく随所でアンサンブルが必要な舞台ですが、どうもアインザッツが決まらないのはなぜだったんだろう。特に第1幕では歌い出しのずれが気になったなぁ。指揮者のサインというよりは、歌手同士のノリと呼吸がまるで合ってない感じでした。
第2幕の舞踏のシーン、バレエもなかなかよかったです。でも真ん中の円形舞台にいた合唱団、まるで木偶の坊だねぇ。もうちょっと楽しく踊れないもんだろうか。舞台奥を左右にギャロップしていた歌手たちの方が、下手くそだけどまだ楽しそうでした。指揮者とオケはまあ、あんなものかな。特別メリハリがあるとか、あるいは馥郁たるウィーン情緒を纏綿と歌い上げるとか、そんなところは全然なくて、安全運転でさらっと歌手の伴奏をやっているといった様子。まあこの作品はそんな音楽でいいのかもしれません。
今朝はドピーカン
ちょっと緑になりかけた芝生は、このところの寒さで縮こまっています。
花壇は春の気配が感じられます。
クロッカスがやっと咲きました。例年より1週間か10日ぐらい遅いです。12月が猛烈に寒かったのが影響しているんでしょう。
マーガレットも咲き始めました。
クリムゾン・グローリー
ストロベリー・アイス
オールド・ブラッシュ(夏の名残のバラ=庭の千草)
影の薄いバラ(ムーン・シャドウ)
イエロー・シンプリシティ
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