早春賦2015/02/08 17:27

2月4日が立春でした。冬至から夏至までの4分の1が過ぎたことになります。日は少しだけ長くなったような気もしますが、まだまだ寒い。おまけに今日は雨がしとしと降っています。写真は撮り置きのもの。

確かに日は長くなっています。

でも「小諸なる古城のほとり・・・」で始まる藤村の『千曲川旅情の歌』の二番、「あたゝかき光はあれど、野に満つる香を知らず・・・」ってフレーズが思い出されます。


アンナプルナ

楽園

ストロベリー・アイス

アリスター・ステラ・グレイ

プランセス・ド・モナコ

イエロー・シンプリシティ

ノースポール

スミレ



今日は雨が降っているんで、クロかあちゃんは3階のバルコニーで前伸び。

後ろ伸び。爪が伸びています。




早春賦

春は名のみの風の寒さや。
谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず。
時にあらずと 声も立てず。

氷解(と)け去り葦(あし)は角(つの)ぐむ。
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空。
今日もきのうも 雪の空。

春と聞かねば知らでありしを。
聞けば急かるる 胸の思(おもい)を
いかにせよとの この頃か。
いかにせよとの この頃か。

作詞は吉丸一昌と言う人。旧制の第五高等学校(熊本)で夏目漱石に師事。東京で中学校の教師をやっていた頃には、芥川龍之介を教えたという世代。尋常小学校唱歌の編纂に際して重要な役職にあった人物。後に東京音楽学校(芸大)教授。

作曲は中田章。東京音楽学校教授。もちろん『夏の思い出』の中田喜直のおとっつぁん。

早春賦との類似性についてよく語られるのがモーツァルトの『春への憧れ』。

それからピアノ・コンチェルト第27番の第3楽章。