モスクワ音楽劇場バレエ 『エスメラルダ』2015/05/21 20:05

昨日(5月20日)はホントに久しぶりに上野に出かけて、バレエを見てきました。ロシアの文化団体はとにかくいろんな呼び方が入り交じってわかりにくい。マリインスキーとキーロフが同じものだったり、モスクワ放送のオケがチャイコフスキー記念だったり、やたらと長い枕詞で飾り立てるのが好き。きっと文化的に誇るべきものが多すぎるんでしょうねぇ。うらやましいぞ。このバレエ団もスタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念という枕詞がついています。普通の日本人にはこのスタニスラフスキー・ダンチェンコという呼び方の方が馴染みが深いと思います。チェーホフの『ワーニャ伯父さん』、『三姉妹』、『桜の園』や、ゴーリキーの『どん底』を初演した小屋で、小山内薫を初めとした明治から昭和初期にかけての日本の新劇運動に大いに影響を与えた劇場です。もう何回目かの来日らしいですが、ここにバレエ団があるってのは知らなかったなぁ。

バレエ団として自前のちっちゃなオケも持っていて、地元ではそこそこに活動しているらしいんですが、まあ何と言ってもボリショイ劇場があって、『オネーギン』を初演したマールイ劇場がある町の、おそらく3番目の劇場ですよ。比べちゃ悪いけど、さほどお上手なバレエじゃありません。はっきり言って、日本の二国のバレエの方が技術的にはかなりうまい。でも美男美女揃いで、まあそういった意味で目の保養になるバレエ団。逆に日本のバレエ団は目の保養にはならない。ここら辺が難しいところ。

ところで二国でもザハロワと組んでジークフリードやバジルを踊った、元ボリショイバレエのウヴァーロフが、このバレエ団のスーパーバイザーをやってるんだそうで、プログラムに写真が載っていました。懐かしいけど白髪が増えたなぁ。

さてさて一体何ということでしょう。この日は「ロシア文化フェスティバル2015 IN JAPAN」という催し物の初日だったらしく、どこかの国の元首相やら、かの国の国会議長閣下やらが登場して開演前に延々とスピーチ合戦。しかも日露・露日の通訳2人がとてつもなく下手くそで、もどかしいことこの上ない。馬鹿馬鹿しい時間がどんどん過ぎていく。金払って見に来た客などお構いなしに、開演時間を過ぎても演説が続いている。だいたい客席にいる連中もバレエには全く興味がなさそうな招待客。近くのオッサン達は、バレエが始まっても携帯をいじってる、身を乗り出して下階の客席を眺める、ふんぞり返って手すりに足を乗せる・・・「どこの田舎の露助だっ」と怒鳴りつけたら2幕目にはいなくなった。終演後にキックオフ・パーティーがあるようで、それに合わせて戻ってくる算段だろう。どうせ酒と食い物と儲け話にしか興味のなさそうな奴らだ。

というわけで、こんなバレエを見に行った私が悪かった。土曜の『白鳥の湖』も行こうと思っていたんですが、やめときます。もうこのフェスティバルには絶対に関わりたくないですねぇ。バレエの内容については、もはや書く気にもなりません。

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日当たりがちょっと悪い、一番南側の花壇。バーベナ、ナデシコ、ミニバラなんかが咲いています。

カワラナデシコがどんどん開いています。




ダリアも少しずつ開いています。



ドゥフトゴルトの一番花はこれでおしまい。

アンジェラ。夕べものすごい雷雨があって、アンジェラの支柱がぐにゃっと折れ曲がっていました。支柱を2本にして立て直しました。

端正な花形のアンナプルナ。



ラ・フランス


ムーン・シャドウ

マルコ・ポーロ


花壇では青い花が咲き始めました。

よく切り花でも売っている花です。

オダマキはこれでおしまい。

パレードが満開です。

楽園の一番花はこれで最後。






あまりにも不愉快なバレエ公演だったんでお口直し。

もう一つお口直し。ザハロワのキトリとウヴァーロフのバジル。この収録の日に居合わせたんですが、客席が沸きに沸いたねぇ。32回転のフェッテは12分30秒あたりから。ザハロワは4拍目毎に開いていた手を腰に当てて2回転回っています。つまり合計40回転かな?