新国立劇場 バレエ『トリプル・ビル』 ― 2015/03/20 16:46
昨日(3月19日)は二国の中ホールでバレエを見てきました。二国のサイトはこちら。スタッフ&キャストなんかが載っています。
バランシンの『テーマとヴァリエーション』はチャイコフスキーの曲に乗って抽象的な群舞を見せる作品。まずチャイコフスキーの曲が駄作。チャイコフスキーって駄作を残しすぎてるんですよねぇ。ブラームスのように後世に残す作品を吟味して欲しかった。まあ、わざわざ駄作を掘り出してくる人間も悪いっちゃぁ悪い。踊りはストーリーがなく、古典的な美学に徹して、駄作とはいえその音楽をかなり犠牲にした振り付け。「死の舞踏」の一節が出てきたりするんだけど、踊り子はまるで無反応。こういうのってたまに見るシーンだな、何だっけ? なんて自問自答していたら、アイススケートを思い出しました。あれほど音楽と乖離した踊りというのも珍しい。解説者がもっともらしく「音楽を見事に表現していましたね」なんてやらかすともう笑いが止まらなくなります。もちろんプロのアイスショーなんかだと、音楽によく乗った踊りをやるみたいなんですが・・・「あなたはだんだん眠くなる〜」っていうまじないをかけられちまって・・・でも頑張って半分ぐらいは目を開けていたんですよ。ひょっとしてこれって、バレエのお稽古やっている人には面白いのかな。バイエルとかチェルニーみたいなもの???
25分の踊りが終わって25分休憩。次の出し物は『ドゥエンデ』という踊り。ナチョ・ドゥアトという人の振り付け。ほの暗い照明の中でちょっと面白いポーズを決めたりするんだけど、如何せんあの音楽はなんだ。1万円取られて、汚らしく音が割れた録音を聞かされてしまったよ。つまらなければ寝てればいいんだが、大音響の汚らしい音はどうしようもない。
そしてまた20分休憩。最後は『トロイ・ゲーム』。ロバート・ノースって人の振り付けだそうだが、これが面白かった。よほど前のが終わったところで帰ろうかと思ったんですが、最後まで見てよかった。全曲打楽器でサンバのリズムを刻んでいます。こういうのなら別に録音でもかまわない。踊りは8人の男がマッチョ・マッチョな振りを延々と続けます。喜歌劇っていうのがあるんなら、コミック・バレエっていうのも当然あっていいよね。芸のあるドリフターズのスラップスティックといった趣で、腹の底から笑える踊りでした。こんな作品がたくさん上演されるといいですね。
シュトゥットガルト・バレエの『トロイ・ゲーム』。細かくインデックスが打ってありますので、ザッピングに便利。
今日は一日中どんより曇っていました。気温もこの数日に比べるとちょっと低くて14℃ぐらい。
クロッカスはそろそろおしまいです。
無地の紫も一気に開いてしまいました。
白もこの週末で終わりです。
スミレの花がたくさん開いてきました。
雨上がりの公園シリーズ。
傘が楽しくて仕方ないみたいです。
眠いのよぉ。
傘一つでいくらでも遊べます。
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