津軽三味線 ― 2013/06/27 20:51
久々に雨が止んで、いい天気。気温も27℃まで上がって汗ばむ陽気が戻ってきました。
アンナプルナ
バイオリーナ
クロチルド・スーペール
シャルル・ドゴール
雨が降り続いたんで芝生は伸び放題。
ラ・フランス
レディ・ヒリンドン
ザ・マッカートニー・ローズ
パパメイアン
今日は空がとてもきれいでした。
パーゴラのスペクトラ
「ホーハイ節」とは異なり、津軽の三味線音楽は比較的新しいものみたい。越後のめくらの女旅芸人、瞽女の三味線が起源なんだそうだ。瞽女っていうのは「盲御前(めくらごぜん)」という敬称に由来。北陸から越後あたりを門付けして歩いた人々。この音楽が幕末に青森にも入ってきて、ボサマという男のめくらの芸になったそうです。まあ、ですから起源を辿ってもせいぜい150年ぐらいの歴史でしょうか。
で、この三味線の音楽を津軽三味線と呼んだのは、おそらく三橋美智也が嚆矢。昭和40年代頃のこと。そんなことはどうでもいいけど、今では津軽民謡風の三味線の独奏を津軽三味線と呼ぶみたいです。瞽女の三味線は細棹か中棹だったそうですが、ボサマが他より目立ちたい一心で、太棹を叩くような奏法が発達したんだそうだ。太棹
ですから、皮はもちろん犬。ネコじゃありませんよ。
そんな津軽三味線を世間に知らしめた人物が高橋竹山。渋谷の山手教会の地下にあったジァン・ジァンによく出演していました。特別好きってわけでもなかったんで、3回ぐらいしか実演は聞いていませんが、三味線がうまいのは当然として、軽妙な語りがうまい人だなって印象があります。旅芸人ですから聴衆の心を掴むためには、語りも芸の内だったんだと思います。おそらく純粋な津軽弁じゃなくて、可笑しさを醸し出すための方言で、東京の人間が聞いても十分わかる語りでした。
津軽三味線に限らず、日本の器楽ってぇのは、基本的にホントに瞬間的な「手」とか「手順」といういわば音楽の最小単位みたいなものを積み重ねてできています。リズムのパターンだったり、最小のメロディのパターンだったりするんですが、これをいくつかくっつけて、フレーズが生まれ、メロディーらしきものが出来上がってくるわけです。
つまり「手」を組み合わせていくことによって、比較的容易に即興演奏をすることができます。津軽三味線の醍醐味はそんな即興演奏で民謡の前弾きをする面白さですね。
高橋竹山のもうちょっと若い頃の演奏。
現代の津軽三味線のプリンス。
こんなジャムセッションもお手の物。
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