ダンドリューのティンパノン ― 2013/01/19 15:44
今朝はまた冷え込んで-3.1℃。でも昼間には8度ぐらいにはなったみたい。すごくゆっくりとですが、雪が溶けていきます。
昨日の様子。北側のレンガがちょっと
見えていた程度。
今日になると北側のボーダーがはっきり見えるようになってきました。
タタキの部分は雪の後に長靴で踏んだので、カチンカチンに凍っています。
そっと雪の上を歩いてみました。
一番日当たりがいい北側のあたりは、一部ですが芝生の上の雪も溶けています。
花壇もほぼ雪が溶けて、土が見えています。
中央の丸っこいのはクロチルド・スーペール(粉粧楼)。
やや東寄りの一画。スミレが雪の下から顔を出していました。
左の赤いのはシャルル・ドゴールのつぼみ。バラの根元から丸く雪が溶け始めています。春山のような状態ですね。
ラ・フランス。頑張ってます。
ずいぶん花の形は崩れちゃっていますが・・・
ザ・マッカートニー・ローズ
楽園
残っている屋根の中央の雪はまだ7〜8センチありそう。この家、断熱性を高めるために、外気と接する屋根、床、壁面の内側全部にポリスチレン(発泡スチロール)を吹きつけてあります。たぶんそのために3階の部屋を暖房しても熱が屋上に伝わらないんですねぇ。
今日はフランスバロックの作曲家ジャン=フランソワ・ダンドリューのクラヴサンの曲、『ティンパノンと4つの変奏』。演奏者は知らない人ですが、音色の美しい楽器です。
で、このティンパノンという楽器、どんなもんなんでしょう? ダンドリューは18世紀前半の人ですが、次の映像に登場する人(?)は、1772年ドイツ生まれ。マリー・アントワネットに仕えたそうですねぇ。背の高さは18インチで、レパートリーは8曲。演奏が始まるのは1分あたりから。
2本のバチで叩くという発音原理は明らかにハンガリーあたりの民族楽器ダルシマーと同じですが、形は18世紀フランス様式のクラヴサンです。今日最初に紹介したダンドリューの曲もこの発音原理に基づいて、2声でできています。ただし映像で見る限りは、クラヴサンならチューニングピンがある部分(演奏者の目の前のところ)にヒッチピンが打ち込んであって、チューニングピンはベントサイドに沿って並んでいます。こういうチェンバロ型のダルシマー(ティンパノン)というのが本当に存在したんでしょうか??? アンドロイド(アウトマタ)の演奏でもう一曲。
* David Roentgen's Automaton of Queen Marie Antoinette, The Dulcimer Player (La Joueuse de Tympanon)
首を微妙に振ったりして、何ともなまめかしい表情をします。もう一曲。最初に実際の人間が映り込んでいるんで、機械人形の大きさがわかると思います。
日本にもからくり人形というのがありますが、ヨーロッパの機械仕掛けの人形は遙かに精巧に作られています。また歯車やカムに金属を使っているんで、壊れても
後世まで伝わったわけですニャー。次のは博物館の人が説明しているビデオ。文字を書く人形や、体操をする人形も出てきます。
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