アラン・ギルバート指揮の都響でベートーヴェンの5番2024/07/15 20:10

今日は池袋の芸術劇場でアラン・ギルバート指揮の都響を聞いてきました。ギルバートはコロナのあとちょっと太ったかな。確か彼自身もコロナに罹ったような話だったけど。1曲目はアイヴスのコンコード交響曲から「オルコットの人々」。アイヴスがピアノソナタ第2番として書いたものを、ヘンリー・ブラントなる人物が交響曲に編曲したものなんだそうだ。まあ、無理矢理感が半端ない代物。ちょっと聞くとすぐに分かるけど、ベートーヴェンの5番のテーマがそこここに散りばめられている。「オルコット家の人々」ってぇのは、父親エイモスと娘のルイーザ(若草物語の作者)の話なんだそうだ。ふーん。とんでもなくつまらない一曲。
 

続いてモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調。ヴァイオリンが樫本大進、ヴィオラがアミハイ・グロスというベルリン・フィルのユダヤ人。編成をかなり絞っていはいたけど、かなりご立派な演奏。弦の重みが半端ない。モーツァルトに重みは必要だろうか。交響曲と言うだけあって、かなり重量級の響き。ベルリン・フィルで年中やっている人には当たり前の音楽なんだろうが、まあ、ご立派な演奏。新鮮な音楽というよりは、勝手知ったる自家薬籠中の商品を披瀝した感じ。音楽の喜びとかハッとする瞬間とか、そんなものはお構いなくとにかく予定調和に持って行く演奏でした。

後半は実演ではホントに久しぶりにベートーヴェンの5番。いわゆる「運命(Schicksalssinfonie)」というやつ。これもまあ、ご立派な演奏でした。ベルリン・フィルかウィーン・フィルがやっているといっても過言ではないほどの迫力と緻密なアンサンブル。冒頭の運命のテーマからギルバート渾身の演奏ではなかったかと思います。弦も管も一体となってひたすらベートーヴェンに奉仕する姿勢はおみごとでしたが、いかんせん感動したかと言われると、ちょっとねぇ。そうじゃないんだよって気持ちがどうしても拭いきれないもどかしさ。

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最高気温26.9℃ながら湿気が強くて我慢しがたい暑さ。夏は嫌ですねぇ。



雨を含んでサルスベリがかわいそう。


芝生の上に落花盛ん。


ミニバラ

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