6/29 新国立劇場『椿姫』 ― 2024/05/30 15:15
プログラムの記録によると、ヴァンサン・プサールのこのプロダクションは5回目の再演だそうだ。舞台上にはエラールのピアノが1台。幕が上がるとピアノの上にシャンパンタワーが組み上がって、ヴィオレッタがドン・ペリニョンを注いでいる。第2幕では手紙を書く机となり、はたまた賭博のテーブルになる。3幕ではヴィオレッタの死の床に。この1台のピアノが象徴する華やかな社交界と死の世界。あるいはエロス・タナトスと言ってもいいのかもしれない。床や壁に広げられた鏡、そして最後の場ではピアノの上に降ろされた紗幕。これが生と死の境。彼岸此岸を隔てる三途の川だ。
なかなかよく練られた演出で再演の回数も飛び抜けています。ヴィオレッタの中村恵理は正確無比な歌声で喝采を浴びていました。アルフレードのリッカルド・デッラ・シュッカは、人生や生活の苦労がまるでわかってないひ弱な田舎のボンボン、言ってみれば自民党の2世3世議員といった役回り。それはそれで、なかなか頑張っていたような。ジェルモンのグスターボ・カスティーリョはベネズエラのエル・システマ出身だそうで、なかなか深い声のバリトン。「プロヴァンスの海と陸」では一場をさらっていきました。指揮のフランチェスコ・ランツィロッタと東フィルは、なんか型にはまった演奏で、手堅くまとめた感は満載だったけど、別に面白くはない。最後に二国の合唱団はやっぱりすごいねぇ。今回もしみじみ感動いたしました。
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一昨日(28日)は結局20ミリほど降りました。昨日は28℃近くまで上がって昼間は蒸し暑かったんですが、夕方オペラが跳ねた頃には爽やかな空気が広がっておりました。今日も27℃まで上がってやや蒸し暑い。
今日は晴れたり曇ったりの空模様。
トリテレイアが満開になっています。
バラは2番花になっています。
ピンクのラ・フランス、赤いパパメイアン
ヴィオレッタじゃなかった、ヴィオリーナです。
楽園
バラのシーズンの掉尾を飾るミニバラ。
スペクトラの2番花。
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