寒い ― 2017/12/28 21:15
最高気温が9℃までしか上がらず、北西の風も強くてかなり寒い一日でした。
ミニミニ開発地に小型のユンボが入って地ならしをしていました。ずいぶん押し迫ってから突然工事を始めたみたい。大抵こういう基礎工事はワラビスタンの連中がやってるんですよね。彼らは重機の扱いがものすごくうまい。
アンジェラ
アリスター・ステラ・グレイ
ドリフト・ローズ
ブルー・デイジー
今日もピーカンです。
ラ・フランス。1ヵ月ぐらい前に開いたのがまだ咲いています。
レディ・ヒリンドン
つるバラのサハラ
今日も聖書と女と生首の話。むかしむかし、ユディトというエホバへの信仰厚い未亡人がおりました。それはそれは美貌の持ち主だったそうです。町がアッシリアに攻め立てられたとき、ユディトは案内を買って出る振りをして敵陣に入り込みました。そして宴席で敵将のホロフェルネスを酔い潰し、寝首を搔いて町に戻ってきたそうです。旧約聖書外典の『ユディト記』に語られている話なんですが、正式な聖書の話とは認められていません。
この話はサロメ以上に芸術家の創作意欲を刺激したみたいで、ルネサンス以降、あまたの名画が描かれています。
まずはボッティチェッリ。ホロフェルネスの首を侍女に持たせて町に帰ってくるユディト。
上の絵と対になる、寝首を搔かれたホロフェルネスの遺体発見。
昨日サロメの時にも紹介したクラナッハ。今日はユディトです。ボッティチェッリより60年ほど後の作品です。例によって感情を消したような女性の顔。
ウィーン世紀末の画家クリムトが描いたユディト。ホロフェルネスの首は右下に半分だけ描かれています。
カラヴァッジョのユディト。モダンな目鼻立ちの美人が、眉間に皺を寄せて汚いものでも触るかのようにホロフェルネスの寝首を搔いています。
昨年の春、上野の西洋美術館でカラヴァッジョ展が開催されました。その最中にカラヴァッジョのユディットがもう一枚発見されたというニュースが世界中を駆け巡りました。なんでもフランスの農家の屋根裏から出てきたんだとか。もし本物だったら150億円の値が付くんだそうだ。
その絵がこれ。上の絵と構図は似通っていますが、人物の立ち位置、服装、表情等々、かなり違うと言えば違う。
音楽の世界ではヴィヴァルディに『蛮族の王ホロフェルネスを討伐した勝利のユディータ』という、あしびきの山鳥の尾のしだり尾のように長々しい題名のオラトリオがあります。例によって超絶技巧の限りを尽くしたアリアが有名。まずはサイモン・ラトル夫人マグダレーナ・コジェナーの歌で。
そしてバルトリ姐さん。貫禄です。
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