ツォトネ・ゼジニゼ ピアノリサイタル2024/06/01 21:29

今日はジョージアの14歳、ツォトネ・ゼジニゼのピアノを聞きに浜離宮朝日ホールへ。プログラムやチラシには「世界が注目する天才少年」の文言が踊っています。また「バレンボイム、ラトルが絶賛、ソリストに指名!」だとか。曲目は前半がシューベルトの4つの即興曲D899。それに自身が作曲した2つの前奏曲。後半が、自身の作曲になるチャイム、即興曲、ドビュッシーとラヴェルへのオマージュ。最後にラヴェルの『夜のガスパール』。

結論から言うと、もうちょっときちんと学校というかコンセルヴァトワール(音楽学校)に通ったほうがいいのかなぁ。母親が亡くなって、お祖母さんがピアノを教え生活の面倒も見ているらしいんだが、どうも技術的にかなり雑。特に前半のシューベルトは第1番こそハッとするような細かなニュアンスをつけようとする意図が見られたが、総じてペダルに頼りがちで、2番の速いパッセージはちょっと弾けてないんじゃないのといった箇所も散見された。8歳だか9歳でショスタコのコンチェルトを弾いたとか、そんなことだから、ペダルに頼らざるを得なかったんだろう。前後半に演奏された自身の作曲は、ほぼペンタトニックのドビュッシーにどっぷりと浸かった作品。まあ今更どうなのって感じでした。最後に演奏された『夜のガスパール』はまあまあかな。この子が大成するかどうかは、これからの精進次第。同じ14歳のときに聞いたキーシンは、すでに完成されたテクニックと叙情を兼ね備えていました。その後は腕力が増して、力任せにピアノをひっぱたくようになり、残念な演奏家になってしまいましたが。天才と呼ばれる人は数多くおりますが、20過ぎたらただの人にならないかどうか、かなり心配な「神童」君です。

それから日本のマネージメントがコンサート・ドアーズという、F子氏のマネージメントをやっていた所というのも、かなり怪しい要素だ。海のものとも山のものともわからない新人を、いきなり7千円というチケットの値段で売り込むというのも、ちょっとというか、かなり破格だ。名前を変えていろんな呼び屋をやっているみたいだが、気をつけた方がいいと思う。



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本日の最高気温26.7℃。銀座を歩いているときには汗が吹き出してきました。

昨日の雨が嘘のように、気持ち良い青空。


パパメイアン




ヴィオリーナ


ムーン・シャドウ




トリテレイア


一昨日芝を刈ったのでかなりいい状態です。