新国立劇場バレエ:ローラン・プティの『こうもり』2015/04/26 21:14

昨日(4月25日)は二国のバレエ『こうもり』を見てきました。土曜の6時始まりのソワレでした。スタッフ&キャスト、動画などはこちらからどうぞ

ローラン・プティの楽しい舞台、もう何回目の公演でしょうか。毎回見ていても飽きないですねぇ。今回はほぼ二国の踊り子だけの上演でしたが、いや、立派でした。楽しめました。プティのバレエを満喫しました。今回の上演ではベラの木島美和とヨハンの井澤駿のペアが実に優雅でコミカル。前回までは確かルイジ・ボニーノが達者に演じていたウルリックは八幡顕光という人。狂言回しの役ですがよくはまっていました。プティの振り付けって女の人を美しく見せることにかけては独特なものがあります。とにかくポーズの決め方がすばらしい。そういう意味でもベラの踊り子よかったよ。

Maximのギャルソンやらチャールダーシュのリーダーをやったトレウバエフ、はもう二国に欠くことができないキャラクター・ダンサー。カンカンもバレリーナが踊るとオペラに出てくる貧相な踊り子とは段違い。同じく、群舞のシーンでもオペラと比べちゃいけないのかもしれないけど、圧倒的に優雅でとにかくうまい。男のダンサーが燕尾服を着て踊るととにかく見栄えがいいですねぇ。これでもうちょっと胸板が厚かったら言うことないんだけど。ダンサーって得てして細身ですからねぇ。2月に見たオペレッタがイマイチというか、かなり雑な舞台だったのに対して、バレエの『こうもり』は格別な仕上がり、極上のエンターテインメントになっていました。

アレッサンドロ・フェラーリ指揮の東フィルはきびきびしたテンポ感で舞台を引き締めていました。プティの周囲には音楽のスペシャリストもいたんでしょうね、ほぼ全編シュトラウスの喜歌劇の音楽を換骨奪胎しながら使い回した上、そのほかのシュトラウス音楽や、たぶんミンクスなんかのバレエ音楽などもちりばめて、ウキウキするような舞台を作り上げていました。ワルツはともかく、群舞でポルカやガロップが足並み揃っているのは見ていて気持ちいい!

二国はプティの『コッペリア』もレパートリーに持っていますね。この2つはこれから先何度でも再演を期待します。

スカラ座の舞台から。アレッサンドラ・フェッリのベラとマッシモ・ムッルのヨハン。

ボニーノのウルリックがベラを連れ出す場面(刑務所のシーン、舞踏会のシーン)。

マキシムのギャルソンの踊り。ここらへんは日本の舞台の方がかなりレベルが上です。

仮面舞踏会のチャールダーシュ。これも日本の踊り子達の方が遙かに切れがあるなぁ。

刑務所のシーン。これはさすが。



今日も快晴無風。気温は24℃ぐらいまで上がって、屋上で作業をしていると汗が滴ります。

ドピーカン



春の花






ツツジが満開に近づいてきました。


芝生がいい感じです。



アイリス




オダマキ


咲き始めました。