新国立劇場 ワーグナー『さまよえるオランダ人』2015/01/29 16:13

昨日(28日)は二国で『さまよえるオランダ人』を見てきました。舞台写真はこちら。動画やスタッフ&キャストなどはここ

シュテークマン演出の『オランダ人』は3回目の上演。2007年の初演はなかなか立派な演奏でしたが、12年はあまりにもひどくて1幕で帰ってしまった記憶があります。後で聞いた話では2幕目からダーラントが交代したんだとか・・・で、今回ですが、本当に満足できる舞台だったと思います。まずは指揮者と東京交響楽団に拍手。飯守泰次郎新支配人は今シーズン幕開けの『パルジファル』でも雄大な音楽を聴かせてくれましたが、今回もメリハリの効いたダイナミックな演奏を展開。ワーグナーの面白さをこれでもかってくらいストレートに表現してくれました。それに応えた東フィルもお見事。細かいことを言ったら色々出てくるでしょうが、若き日のワーグナーの溌剌とした音楽を実に楽しく聴かせてくれました。3幕の頭だったかな、まだ幕が上がらないところで、水夫の合唱のメロディーが出てくるところ、たまたま双眼鏡でティンパニのあたりを覗いていたら、太鼓のオジサン楽しそうに叩いてた。これぞ「パウケ」って感じ。

歌手は粒より。ダーラントのシヴェクはつい最近、『ドン・カルロ』のフェリペ2世を歌って深いバスの声の魅力を伝えてくれた人。今回は対照的な役柄ながら、尻上がりに調子を上げて艶やかなバスを響かせました。オランダ人のヨハネス・マイヤーはその風貌も相まって、まさにオランダ人そのもの。呪われた運命の人にぴったり。ゼンタのメルベートは二国の常連ですが、「糸車」の合唱の中から立ち上る「救済の動機」のハミングにゾクゾクっとしたね。この時点ではちょっとハスキー・ヴォイスで声が出ていなかったんだけど、それが返ってオランダ人との運命的な出会いを予感させる凄みに感じられました。幕切れの絶叫にはたまげたぜ。そのほか狩人のダニエル・キルヒ、この人もなかなか立派。このオペラではちょいと損な役回りで、あまり光が当たらない地味な役柄ですが、理不尽に恋人が離れていく「わけわからん」状態を見事に表現していました。

合唱はねえ、これは凄い。二国合唱団の十八番。男声も女性も迫力ある歌と芝居。これを聴けただけでも大満足でした。




今日は昼頃までドピーカン

気温は低いんですが、日差しは春みたい。

でも明日はほぼ確実に雪が降るんだそうだ。せっかく緑が増えてきたと思ったのに、また冬に逆戻りかな。

トムピリさん


奥はクロかあちゃん

クリムゾン・グローリー

ミニバラ、最後の一輪

細長い葉っぱはアイリスです。

よく見るとクロッカスの芽がたくさん出ているんですが、今年はまだ咲きません。12月が寒すぎたせいかな? 例年だと1月末までに咲き始めるんですが。


スミレ




イエロー・シンプリシティ