スカルラッティの『すみれ』 ― 2014/02/08 22:02
今日は吹雪。未明から細かい粉雪が降り始めてもう20センチぐらいは積もったらしい。何回雪をかいてもすぐに積もってしまいます。雪の写真は色気がないから、あらかじめ撮っておいた写真。
アリスター・ステラ・グレイ
このつぼみが最後。
ナデシコ
たぶん大韓航空機
先行する右上の飛行機をあっというまに置き去りにして、飛び去りました。
日だまり
モーツァルトの『すみれ』が出たんなら、こっちもやらなきゃ文字通り片手落ち。というわけで、スカルラッティの『すみれ』。まず、デ・ロス・アンヘルス。
「るじゃどーぜ・おーどーろーぜ」って歌詞、全く意味もわからず子供の頃から口ずさんでいましたニャー。
Rugiadose,odorose
violette graziose,
voi vi state vergognose,
mezzo ascose―fra le foglie
e sgridate le mie voglie
che son tropp'ambiziose!
露に濡れて香る
雅な菫たち
お前達は恥らいながら
半ば葉陰に隠れ
あまりにも野心的な
私の欲求をとがめている。
テレサ・ベルガンサ
やっと出てきました、イタリア人。レナータ・テバルディ。
日本語で言ういわゆる『イタリア古典歌曲集』というやつの中に、この『すみれ』やカッチーニの『アマリリ』なんかが入っています。ですが『すみれ』は歌曲じゃなくてオペラのアリア。『アマリリ』はマドリガーレです。19世紀にとあるイタリア人がロマン派の様式に則って、ピアノ伴奏付きの曲集を編纂し、20世紀の初め頃にリコルディから出版された“Arie antiche”(古典アリア集)というのが、『イタリア古典歌曲集』の基になっていると言われています。現在は全音が出版していますが、初代の二国支配人だった畑中良輔が編纂して、確か4巻ぐらいまである曲集になっています。たぶん日本の声楽家は音大の入試のために(だけじゃないでしょうけど)、必ず歌ってきた曲集なんだと思います。
最後に極め付けの『すみれ』。ティト・スキーパです。
一点一画たりともおろそかにしない、楷書の歌です。こういう爽やかな歌い方って、3大ナントカあたりから全くなくなっちゃったのが大変残念です。
最近のコメント