『愛の喜びは』2014/03/01 17:08

冷たい雨が降ったり止んだり。また冬に逆戻りです。真夜中に11℃ぐらいだった気温が午後4時には6℃。今日の写真は撮りだめしてあったものです。

北側花壇の黄色いクロッカスはそろそろピークを過ぎたかもしれません。

黄色いクロッカスは西側の花壇でも次第に開き始めています。


ナデシコと重なっています。

チラッ


芝生はほんのわずかですが、緑の新芽が伸び始めています。





トムピリ嬢ちゃん




ヒコーキ、時々やけに低いところを飛んでいく奴があります。




愛の喜びは1日限り、愛の苦しみは一生続く。今日は『イタリア歌曲集』から、数奇な運命を辿った「ドイツ人」ジャン・ポール・マルティーニの『愛の喜びは』。

Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.
J'ai tout quitté pour l'ingrate Sylvie.
Elle me quitte et prend un autre amant.
Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.
Tant que cette eau coulera doucement
Vers ce ruisseau qui borde la prairie,
Je t'aimerai, me répétait Sylvie,
L'eau coule encore, elle a changé pourtant.
Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.

愛の喜びは はかなくも消えて
愛の苦しみ 心深く残る
あなたは 私の思い見捨て
新たな愛に 身をゆだねた
この小川が 遠い海へと
野を越え 流れ続けるように
私の愛も
溢れ続くでしょう、と
この岸辺で
あなたは言ったのに

ちなみに原曲は“Plaisir d'amour”。これをイタリア語で“Piacer d'amor”と歌うこともあります。

まず、シュワルツコップフ。

キャスリーン・バトル。シュワルツコップフに比べると美声です。なんかニッカ・ウヰスキーのCMみたいですねぇ。

アンジェラ・ゲオルギュー。イタリア語で歌っています。

ナナ・ムスクーリとシャルル・アズナブール。

ジョーン・バエズ。きれいな人でした。まだまだ現役で活躍していますが・・・

台湾坊主&ナナ・ムスクーリ2014/03/02 21:46

今日も「南岸低気圧」のお陰で冷たい雨が一日中降ったり止んだり。雨量としては10ミリちょっとで大したことはないんですが、何しろ寒い。


これは先月8日の天気図。

現在南岸低気圧と呼ばれているもの、かつては「台湾坊主」と呼ばれていました。

2月10日付けの毎日新聞。

「台湾坊主(たいわんぼうず)大荒れ……雪戦争」。社会面にこんな見出しが躍っていたのは1969年3月12日の小紙夕刊である。東京はこの日30センチの積雪と交通の混乱に見舞われたが、おとといの都心の積雪27センチはそれ以来、実に45年ぶりの大雪だった・・・

いつから台湾坊主って言わなくなったんでしょうねぇ? 天気図を見ると台湾付近で生まれて日本の太平洋側に移動してくる低気圧。台湾坊主っていう名称がぴったりなんですが・・・

Wikiによると、

天気図では低気圧の周囲の等圧線の形が坊主の頭に似ていることなどから、古くは「台湾坊主」(たいわんぼうず)と呼ばれていた。この低気圧は時に台風並みの勢力に猛烈に発達し、波浪・暴風・集中豪雨と言った災害をもたらすことがあった。その後、気象庁が用いる予報用語としては「台湾低気圧」と言い換えることとされ、さらに「東シナ海低気圧」と変更されて現在に至る。「東シナ海低気圧」は、「南岸低気圧」のうち東シナ海で発生するものを指す名称である。

当時「台湾坊主」と呼ぶのは台湾のお坊さんに失礼だからなんて、苦しげな言い訳をしていましたが、言い換えるたびに意味や形状が不鮮明になっていくように感じるのは、デデちゃんだけでしょうか。


名残のクリムゾン・グローリー。

ストロベリー・アイス

北側花壇


北東側

西側

北側のクロッカス


西のクロッカス




ナデシコの株と重なっています。

スミレ




昨日たまたまナナ・ムスクーリのビデオを見てしまったんで、今日も2つほど。
まず『日曜日はダメよ』のテーマ曲「ペイライエウスの子供たち」。アテネの市街地から続く港町ペイライエウス(ピレウス)。そこで春をひさぐのが心優しいイリヤ(メリーナ・メルクーリ)。その客人たちが「ピレウスの子供たち」というわけ。

シルタキ・ダンス。『その男ゾルバ』で有名になったギリシャの踊り。

映画のラスト、アンソニー・クインのゾルバが踊るシルタキ。

最晩年のアンソニー・クインと作曲者のミキス・テオドラキス。

フランチェスコ・ドゥランテの『踊れ、優しい娘よ』2014/03/03 23:20

夜来の雨は朝方には止んで、午後にはお日様も顔を出しました。最高気温は10度ぐらい。冬の気温ですが、お日様は春の輝き。そこそこ雨が降って、芝生は緑が増してきたように思われます。

一番日当たりがいい北側花壇。

黄色のクロッカスは満開を少し過ぎたかもしれません。



西側の花壇でも黄色のクロッカスが咲き始めました。


こちらの花壇、クロッカスの球根が埋まっているのに気づかずに、去年ナデシコを植え付けてしまったみたい。

同じ所からクロッカスとナデシコが生えています。

細長いスラッとした葉っぱはアイリスです。


芝生はほんの少し、緑の新芽が出始めています。このところ週に一回ぐらいのペースで、液肥とALA(光合成促進剤)をやっています。

北東側花壇。いろんな苗が植わっている割には、地面がよく見えます。でもあと1ヶ月もすると花で一杯になる予定。

芝生はレンガに沿ったところから緑が濃くなります。レンガが暖まりやすいんでしょうか。








『イタリア歌曲集』に戻って、今日はフランチェスコ・ドゥランテのアリエッタ『踊れ、優しい娘よ』。ほぼバッハと同時代を生きた後期バロックの作曲家。アレッサンドロ・スカルラッティの弟子で、パイジェルロ、ペルゴレージなんかの先生。

Danza fanciulla gentile,
al mio cantare.
Gira,vola,leggera,sottire,
vola al suono dell’onde del mare
senti il vavo rumore
dell’aura scherzoza.
che con languido suon parla al core
e che invitaba a danzar senzapoza.

踊れ、優しい娘よ、
私の歌に合わせて。
回れ、飛べ、軽やかに、しなやかに、
飛べ、海の波の音にあわせて。
悩ましい響きで心に語りかけ
休むことのない踊りに誘う戯れ心のそよ風の
美しい音を聞け。

ジーグ風の軽やかな舞曲。中間部の終止 “languido suon” の所と、曲の最後の “al mio cantare.” のヘミオラが特徴的です。まずカレーラス。

ホロストフスキ−。

ベルゴンツィ。

カルディッロの『カタリ(つれない心)』2014/03/04 22:59

最高気温は10℃ぐらいだったみたいですが、日差しがたっぷりの春の一日。このくらい日が当たると、草花芝生はどんどん成長します。



北側花壇のクロッカス。長い葉っぱはアイリス。咲くのは4月です。


西側の花壇でも咲き始めました。










バラは剪定を終えたところ。枝が伸びて花が咲く高さを想像しながら、膝の高さ(40センチ)ぐらいに切り詰めました。クリムゾン・グローリー。


スタンダードのアリスター・ステラ・グレイ。



え〜と、これはシャルル・ドゴールかな。たぶん。





今日はサルヴァトーレ・カルディッロの『カタリ』。20世紀初めにカルーソーのために作曲された名曲。まず、エットーレ・バスティアニーニ。

バスティアニーニはNHKが呼び屋となって企画したいわゆる「イタリア歌劇団」の一員として、1963年の第4次で来日しています。その時は語りぐさとなっている「トロヴァトーレ」のルーナ伯爵を歌っています。アズチューナがジュリエッタ・シミオナート。(ちなみにマンリーコはマリオ・デル・モナコだったのがキャンセル、レオノーラはテバルディもカラスも来ませんでした。カラスはオナシスと色々忙しかったみたい。ケネディ未亡人ジャクリーヌとオナシスが結婚してからも、カラスとオナシスの関係は続いていたんだそうですニャー)。
さてその2年後に来日してイタリア歌曲を歌ったのがこの録音。バスティアニーニは明日ももう一回取り上げます。

もう一つカタリ。ホロストフスキーです。

カレーラス。1990年カラカラ湯でやったワールドカップ前夜祭。

真打ち登場。エンリコ・カルーソー。

フランチェスコ・ドゥランテの『愛に満ちた処女よ』2014/03/05 22:40

今日は一日中冷たい雨が降っていました。かなりの雨量でした。トータルで33ミリ。今日も数日前の写真です。

3月になってバラの新芽もふくらんできました。



本日はクロッカス特集!



北から咲き始めて、今は西側が開いています。




かあちゃん登場。

ちょっと液肥を撒いたところです。








今日はフランチェスコ・ドゥランテの『愛に満ちた処女よ』。おとめとは聖母マリアのこと。マリアに赦しを請う歌ってのは多いですねぇ。

Vergin, tutto amor
omadre di bontade, o madre pia,
ascolta, dolce Maria,
la voce del peccator.
Il pianto suo ti muova,
ti muovan suoi lamenti,
suo duol, suoi tristi accenti
oda il tuo pirtoso cor.

愛に満ちた処女よ、
ああ善意の母、敬虔な母よ、
お聞きください優しいマリア様よ
罪人の声を。
罪人の涙が貴女を動かし
その嘆きがあなたを動かし
その苦しみ、その悲しみの言葉
哀れみをもて貴女の心が聞かれんことを。

まず昨日「カタリ」を聞いた、エットーレ・バスティアニーニ。ピアノは名人と言われた三浦洋一。

バスティアニーニは1962年に咽頭ガンという診断を受けたんですが、外科手術を拒否。放射線治療で延命を図りましたが、1965年頃には全身に転移して1967年死去。享年44歳。

次はホロストフスキ。

最後にティト・ゴッビ。