新国立劇場 『蝶々夫人』2011/06/10 16:08

昨日(6月9日)は二国でチョチョサンを見てきました。配役はここらへん。もう4回目ぐらいの再演なので、舞台や演出のことには触れないことにして、まず何と言っても指揮者とオケのすばらしさに脱帽。今まで何となく、このチョチョサンという出し物は一属一種、言ってみればショパンのピアノ曲のように、どこにもカテゴライズできないもののように感じていたんですが、昨日から分類が変わりました。やっぱりこれはイタオペなんだ。「おてもやん」やら「お江戸日本橋」やら、日本的な素材がてんこ盛りですけど、伸びやかな歌、こってりとした節回し、そしてプッチーニ独特の音の空気感、こういったものはやっぱりイタリアオペラの特徴でもありますねぇ。それをしみじみと感じさせてくれた演奏でした。先週のコジと同じオケとは思えない、すばらしいアンサンブル、金管・木管もよく鳴っていたし、弦のボリューム感と繊細な味わいもちょっと信じられないほど。東フィルとイヴ・アベルという指揮者には大きな拍手が飛んでいました。

歌手ではチョチョサンのオルガ・グリャコヴァがストレートな発声で場内を声で満たしていました。ちょっと顔つきがチョチョサンらしくないのは仕方ないとして演技はなかなか。細かい所作まで板に付いていました。個人的には前回のカリーネ・ババジャニアンの可憐なチョチョサンのほうが好きかなぁ。まあ、これは個人的な好みの問題です。ゾラン・トドロヴィッチは、ある意味軽佻浮薄なピンカートンという人物の内面を掘り下げようとしていましたが、やっぱり馬鹿は馬鹿、死ななきゃ治らないあほらしさが一層浮き彫りになった感じ。

この日一番感心したのは、シャープレスの甲斐栄次郎。シャープレスって良心の塊のような地味な役柄だと思ってたんですが、いやどうしてどうして、なかなかストーリー展開のトリガーになってるじゃありませんか。へえ、こんなやり方があったんだなぁとしみじみ関心しました。

スズキの大林智子、ゴローの高橋淳、ボンゾの島村武男なども好演。ヤマドリに松本進なんて懐かしい名前を見つけましたが、なかなかいやらしさが滲み出てよろしかったですニャー。

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10年近く使ったし、毎年研いでいるけどちょっと切れ味が鈍ってきたかなぁというわけで、芝刈り機を買い換えました。ちょっと都合があって、5日ほど刈ってなかった芝生。

かなりモコモコした感じです。

水曜にエッジは刈ったんですが、それでもかなり伸びちゃっています。
今の時期はとにかく芝の伸び方がすごいですねぇ。

それでまあ、新しい芝刈り機でまず周囲をぐるぐるっと刈ってみると、一周でこれだけの刈り取り量。

これは二周回ったところ。そりゃもうサクサクです。

気持ちよく刈って、20分で終了。



チャイナドールが咲き始めました。