そうだ京都、行こう 4 ― 2019/05/13 16:57
三条通からインクラインの下を抜けて南禅寺に出る近道、ねじりまんぽ。全国にねじりまんぽはあるそうですが、大抵は鉄道の下をくぐるトンネルだそうだ。ここも正確には鉄道とは言わないかもしれませんが、琵琶湖からやって来た船を乗せた台車がレールの上を走るって点じゃ鉄道と言えないこともない。
「まんぽ」はトンネルという意味だそうです。「ねじり」は写真の通り、レンガを斜めに積み上げているから。強度が増すんだそうですね。コンクリートが一般化した大正時代以降は、レンガ積みのねじりまんぽはなくなったそうだ。明治の遺構です
三条通からねじりまんぽを抜けて最初の別荘がこれ。智水庵と言います。去年の今頃だったか、ゾゾタウンの社長が買って一躍有名になりました。この裏手の別荘は確かニトリのシャッチョさんが買ったんじゃなかったかな。
この日は植木屋のトラックが止まっていて、中をちょこっと覗くことができました。奥に建物らしきものがあります。
周囲は閑静な住宅街。ん、そんなわけないぞ、南禅寺の塔頭が立ち並ぶ閑静な寺町。二軒先は東照宮がある金地院。
「絶景かな、絶景かな」の南禅寺三門
知恩院の山門と並んで巨大な建築物です。
金堂ではなにやら法要なのか、「ナンタラ全国大会」とかいう催しをやっている様子でした。
ふらっと南禅寺の方丈に上がってみました。方丈庭園は安土桃山から江戸初期ごろに生きた小堀遠州の作。大名で茶道(小堀遠州流)の祖、建築家で庭師、書家。まあ要するに趣味に生きた人です。
催し物の方にはかなり人が集まっているようなんですが、方丈には人がいない!
泥棒サンが入り込んだら危ないじゃないか。狩野派の襖絵何百枚はどうする。大体この方丈全体が国宝じゃないか。
大丈夫、鬼瓦が守っております。
それにしても、人っ子一人いないね。
今日のランチはここ。おっとネズミさん、油断しちゃいけないよ。うまい話には裏があるってね。ただより高い物はないって言うじゃありませんか。そんな大津絵。
ここも南禅寺別荘群の一つ、順正書院と呼ばれる場所。江戸末期には医学校があって、後の京都府立医大となったそうだ。
右端に写り込んでいる建物が書院。広間には四畳の上段の間があって、ここからセンセが講義をしたんだそうだ。
ここにも疎水の水が流れ込んでいます。
コメント
_ オタク息子の母 ― 2019/05/15 02:17
_ デデ ― 2019/05/15 16:46
はじめまして。京都にお住まいの方でしょうか。新緑の京都は久しぶりだったんですが、どこへ行ってもきれいですね。
府立医大図書館所蔵の『順正書院記』
http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/library/denshi/kichosho/junseishoinki/0016_0004.html
↓このページにはイラストが入っていますが、現在の建物の配置とはちょっと違うみたいです。
http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/library/denshi/kichosho/junseishoinki/0016_0005.html
府立医大図書館所蔵の『順正書院記』
http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/library/denshi/kichosho/junseishoinki/0016_0004.html
↓このページにはイラストが入っていますが、現在の建物の配置とはちょっと違うみたいです。
http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/library/denshi/kichosho/junseishoinki/0016_0005.html
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://dede.asablo.jp/blog/2019/05/13/9072035/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
南禅寺近辺の記事、興味深く読ませて頂きました。「府立医大」の件、地元民として勉強になりました。ありがとうございます。今後も寄らせて頂きますね。