チェンバロとピアノ ― 2011/04/29 00:37
え〜と、すごく暖かくなってきて、エニシダがどんどん咲いています。
300円かそこらの小さな鉢に植わっていたやつなんですが、なんか屋上に馴染んじゃったみたいですねぇ。
そろそろチューリップは終わり。あとの花の名前はよくわかんないですが、なんか咲いてます。フリージアとか言うのかな?
これはノースポールとシラン。
シャクナゲ、ツツジは満開といっていいでしょう。例年よりちょっと遅いですね。
夕方6時過ぎに屋上に上ってみたら、こんな光景が。夕焼けっていうわけじゃなくて、
山だったら残照っていうんでしょうか。ちょっとシュールな景色でした。
ところで、チェンバロという楽器ご存知でしょうか。かつてはかなりはやった楽器なんですが、いつの間にか姿を消してしまいました。今ではオリジナルの楽器は博物館でしか見ることができません。実演では復元楽器がよく使われます。現代のピアノはほんの一握りのメーカーが世界中のコンサートホールの楽器を作っていますけど、これといった特徴のない未完成な楽器というのが特徴。それに対して、チェンバロは一つ一つが完成品。音色・タッチ・響き・・・どれをとっても個性の塊です。フランソワ・クープランという人の曲。
この演奏者は立って弾いていますが、別に座って弾いてもいいんです。そこらへんは別に本質的な問題じゃない。この曲はこのような2段鍵盤の楽器で弾くために、両手が同じ音域で動き回るように作曲されています。こういった作りの曲は、バッハのゴールドベルクの中の数曲とか、実はそれほど多くはないんです。これをもしピアノで弾いたら???
そう、とてつもない超絶技巧になってしまうんです。シャンゼリゼ劇場ライブ。
* グリゴリー・ソコロフが弾く「ティック・トック・ショック」
作曲したクープランもこれが超絶技巧になってしまうなんて考えてはいなかったんでしょうが、彼の時代には鍵盤が1段しかない、ピアノなんていうチープな楽器がまだなかったんですねぇ。それではもう一曲、現代の名人が弾くバロック。切れ味抜群。マドリードでのライブ。
* ラモーの「めんどり」
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