バスティアニーニのスカルピア、デル・モナコとティト・ゴッビの『オテロ』2014/03/07 23:05

昨日の低気圧はオホーツク海で発達して、北海道では大荒れの天気になっていますが、東京では強風は収まって昼頃までは比較的いい天気でした。でも午後に局地的な低気圧か前線が発生したみたいで、ちょっと冷たい風が吹いたり、所によっては雪がちらついたみたいです。



少しずつですが、芝生の緑が回復しつつあります。

北側花壇

西側花壇




黄色いクロッカスは花弁の外側に線が入っています。


南の花壇でもクロッカスが咲き始めました。

全体的にはまだまだ寂しい南側。やっぱり北側と比べると、トータルの日射量が圧倒的に少ないんだと思います。

西側花壇で見つけたマリーゴールドの双葉。狙って撮ったんじゃなくて、引き伸ばしたら写っていたということで、ちょいピンボケです。

ナデシコは冬の間もずっと咲き続けていました。株もすごく巨大化しています。

大あくび



トムピリさんは尻尾が立派。






バスティアニーニですが、日本でのオペラの舞台は第4次「イタリア歌劇団」でのルーナ伯爵が唯一。バリトンの役どころというとイタオペだとやはり、『トスカ』のスカルピアと、『オテロ』のヤーゴ。異なる2つのタイプの悪役。悪役がうまいと舞台全体が引き締まるのも事実。

バスティアニーニはカラヤンの指揮でデル・モナコと組んで『オテロ』の録音に入ったそうですが、マエストロと衝突して下ろされたそうです。これが残っていればデッカの名盤だったんでしょうが惜しいことをしました。通しでヤーゴを歌ったのは最晩年にカイロの歌劇場で一回だけだったとか。

スカルピアはかなり歌ったらしいですね。今日はライブ録音で第1幕大詰めのテデウムの場。憎々しいまでの悪辣さがキラリと光る歌です。

数日前に『愛に満ちた処女よ』を聞いたティト・ゴッビとマリオ・デル・モナコのコンビで『オテロ』。1959年の第2次「イタリア歌劇団」の公演。まだ上野の文化会館ができる前で、ホールは東京宝塚(東宝)劇場です。少女歌劇の殿堂でイタオペをやっていたんですねぇ。ちなみに隣の日生劇場もまだできていない時代でした。日生劇場は確か1963年のベルリン・ドイツオペラの公演がこけら落としだったような…

第2幕、ゴッビのヤーゴが「カッシオ夢の中でデズデーモナを求めていた」とチクる歌。そしてデル・モナコのオテロが「神よ、奴に千の命を与え給え、一つだけでは私の怒りに対して貧しすぎる・・・」と復讐を誓う歌。3分48秒あたりが「デル・モナコが目をむいた」と言われる有名なシーン。

順番は逆になりますが、第1幕のオテロ登場のシーン。ここって、誰がやってもスーパーマンを思い出すんですよね。それからテレビで初めて字幕が付いたのがこのシーンだったそうです。あらかじめ透明な板に書いておいたのを、進行に合わせて差し替えていったそうですが、フィルムには焼き付いていて、消すことができないんだそうです。