久々の雨 ― 2024/01/21 12:21
昨日の夕方から降り出した雨がまだ降り続いています。雨量は30ミリほど。本当に久々の雨です。
先週は伊豆の温泉に行ってきました。
二日目の朝
去年は暖冬でしたが河津桜の休眠打破がうまく行かずに、2月の後半になってやっと花が咲き始めたようです。今年はもう花がいくつか咲いていました。
伊豆では真冬でもストレリチア(極楽鳥花)が花盛り。
レガール・オルガン。ハンス・レオ・ハスラーの4声のカンツォン第9番。レガールは手動のフイゴで空気を送り、リードで発音するオルガンです。
京都土産 ― 2023/11/04 11:18
ちょっと京都へ ― 2023/11/03 21:31
横浜でサバル様御一行を聞いた翌日、京都へでかけました。実を言うとサバル様御一行もその日に京都へ。ですから青山記念バロックザールで演奏会を聞くこともできたんですが、当然といえば当然。チケットは完売でございました。
今回は紅葉見物というわけでもなく、ただ何となく展覧会でも見に行ってこようかという漠然とした目的でございました。まずは嵐山の福田美術館へ。悪名高いアイフルの経営者と関連があるらしいんですが…日本の内なるユダヤ。「ゼロからわかる江戸絵画 ーあ!若冲、お!北斎、わぁ!芦雪ー」というタイトルの展覧会。北斎はともかく、見るべきは若冲と芦雪。若冲も芦雪もいわゆる「奇想の系譜」に連なる画家ですが、日本画における写実と奇想天外な発想の面白さとを存分に発揮した二人でございます。特に芦雪が応挙の名代として串本の無量寺で描いた「虎図」が最近殊のほか世間の覚えめでたくなっており、どこの展覧会でも目玉になっていますが、今回は虎さんはお目見えにはなっていませんでした。
嵐山に来たついでに、最近新たな名所となった(?)祐斎亭に行ってみました。水盤や漆塗りのテーブルのリフレクションを利用して面白い写真が撮れる場所。瑠璃光院と同じような発想です。
翌日はまず京都文化博物館の「もしも猫展」を見てきました。これは江戸末期の国芳を中心とした浮世絵師の展示が中心。いわゆる「草紙」ものなどが多く展示されていてとても見ごたえのある展覧会でした。それに続いて相国寺の承天閣美術館で「若冲と応挙」という展覧会をハシゴ。まずは若冲の代表作「動植綵絵」のコロタイプ複製(ほんもんは皇室に持ってかれてしまったそうだ)を一挙に展示。なかなか30枚を全部見ることはないですから、貴重な経験でした。それと釈迦三尊像(これはほんもの)も同時に展示しておりました。それに続いて応挙の「七難七福図巻」、若冲の水墨画なんてのも見ることができました。
承天閣美術館へ
相国寺方丈
またまた次の日は京セラ美術館に行ってまいりました。「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」と銘打った展覧会。京都の八坂の塔のふもとに住まいをしていたそうですね。ライオンを描いた大作が圧倒的ではありましたが、虎さんもよかったな。風景も描く人みたいですが、動物を描かせたらすごい。ただ畢竟の傑作「斑猫(はんみょう)」は山種美術館が貸してくれなかったのかな?
京セラ美術館は初めて中に入ったんですが、巨大な建物で、いくつもの展覧会が同時に開催できるスペースがあります。内部はきれいに整っていて、居心地のいい展覧会場でした。
外の庭園。
この日は引き続き京都国立博物館「東福寺」の展覧会を見てきましたが、これはちょっとお門違いだったかな。重要なものなんでしょうが、歴代の坊主を描いた肖像画や、いわゆる書画骨董の類は、見る人が見れば垂涎の一品かもしれませんが、あたしゃ門外漢だったかな。
京都国立博物館
旧館(?)のファサード。なんとも言えないお二人。
そのまた翌日は東寺の特別公開を見てきました。五重塔の内部が公開され中に入ることができたんんですが、まあ、予想通りというのか、思いの外というのか梁や壁はかなり色彩が残っておりました。まあ江戸時代のものだからそのくらいは残っているかな。曼荼羅を模した仏像群は、「講堂」の迫力ある仏像群に比べると小ぢんまりとした感じ。阿弥陀如来はちゃんと西を向いておりました。
東寺の五重塔
今回は市役所のそばのホテルに泊まりました。ホテルの部屋からの眺め。目の下に鴨川が見えるんですが、そのずっと先、「東山頂上」といったあたりにある「青龍殿」。青蓮院の飛び地で、大きな舞台がある建物。
金戒光明寺の本堂、山門、三重塔。この左には真如堂の本堂と三重塔も見えていました。
まっかっかの清水寺
(石川五右衛門が上に登って「絶景かな、絶景かな」と言った、南禅寺の三門。)
間違えました、これは知恩院の三門です。
南禅寺のすぐ右にはウェスティン都ホテル。
これはちょっとわかりにくいですが、手前は真横から見た平安神宮の鳥居。その奥に永観堂の建物と多宝塔。
(これは何でしょう?)
こちらが五右衛門が楼上に登って「絶景かな、絶景かな」と言った、南禅寺の三門です。
ホテルの内部。吹き抜けになっています。
一階ロビー
帰り際に南禅寺で豆腐を食べてきました。少し庭が色づいています。
大津絵の暖簾。
風情ある庭
あおによし IV ― 2023/04/09 13:59
吉野の山下りで体力を消耗したため、翌日は奈良市内をブラブラ。
近鉄奈良駅前の東向商店街。興福寺にお尻を向けちゃ失礼に当たるというわけで、商店は道の西側(東向き)だけだったそうですが、今はもちろん両側にびっしりと店が並んでいます。その商店街の中に突然バテレン系の幼稚園が。
よく見るとなかなか風情ある建物です。
元興寺。飛鳥寺あるいは法興寺が平城遷都によって奈良に移ってきて、このお寺になったとされています。国宝がゴロゴロ転がっているお寺。
お休み処の庭にも品格を感じます。
椿がそろそろ終わりかけていました。
手水ですが
シャガが満開でした。
あやめ?
ボテザクラ、あるいは奈良の八重桜。
ミツバツツジ
現在残っている部分は本当にわずかですが、かつては大伽藍を擁する寺院だったようです。
奈良町を出て興福寺の方向に向かいます。
お目当ては奈良国立博物館。廃仏毀釈の嵐が収まった頃、東京に続いて全国で2番めに作られた国立博物館です。当然ながら大量の仏像を収集したそうだ。この西館は仏像だけに特化した建物になっています。
折しも、吉野の金峯山寺の仁王門を修理しているために、国立博物館が借り上げて展示していました。写真もOK。
阿形
吽形。思わず「プフっ」と笑ってしまいました。頭がやけに大きくて5頭身ぐらい?
目の前で見上げたときに丁度いいバランスになるようデザインしているんですね。
博物館の庭園を散策
マリー・アントワネットの田舎家を思い出します。
疲れたんで早めに宿に帰ってきました。そしたら、窓の外に鹿さんが。
無心に桜の花びらを食べています。
ここは奈良地方裁判所の前庭。大和西大寺の駅前で安倍晋三を殺害した犯人の公判は、ここで開かれるのかな。
吉野山 ― 2023/04/09 12:56
4月4日は吉野山まで桜を見に出かけました。ところがこれが大外れ。桜はすでに散ってしまったらしい。奈良の市内はまだかろうじて残っていたんですが、標高800メートルでは散っていました。
吉野駅が大混雑するそうなので、一駅手前で降りてタクシーを呼んでおきました。タクシーで奥千本まで上がってもらって、そこからスタートです。
奥千本の西行庵付近。
これはちらほら咲きかけているのだろうか?
シロヤマザクラが中心で花が開くと同時に葉が出てくるタイプ。若葉が赤いので、白い花とグラデーションあるいはコントラストになります。
上千本では杉の木を切り倒して桜に植え替えているようです。いいことですね (=^^=)
至るところ植林中の様子。
ここらへんはまだ若い木が多いです。
道路標識が錯綜していますが、中央の「左大峯」方向にちょっと行くと、21世紀の世の中に、「女人禁制」結界があります。義経と静の今生の別れとなった場所です。現在でも大峯山付近は女人禁制のようです。
金峯神社からの下り。すでに膝が痛くなるほどの傾斜。道がよく整備されているぶん、下りのスピードが出てしまいます。
金峯神社の鳥居。修行門です。ここまで、タクシーやマクロバスも上がってきます。
吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)。
1本だけですが、見事な枝垂れ桜です。
民家の桜だって捨てがたい。
中央の桜は白く咲き始め、右は葉桜が主体で赤っぽい。
花矢倉展望台
いわゆる「一目千本」と言われるあたり。吉野山全体では3万本の桜が植わっているそうだ。
中央の伽藍は金峯山寺(きんぷせんじ)。花が終わっちゃってると「一目千本」と言われてもねぇ。
中千本に突入します。
ここらへんは多少残っているのかな。中千本でも植え替えが進んでいます。
如意輪寺へ。これが大間違いでした。吉野の本通りから谷を隔てたところなんですねぇ。とんでもなく大回りをしてしまいました。
如意輪寺境内。
如意輪寺から谷を渡って、吉野山の本道に戻る道すがら。
確かにちょっとは見頃の桜もありました。
このあたりが中千本の中心、かつて五郎兵衛茶屋があった高台。
モミジの新緑。
このほかにも竹林院、吉水神社、金峯山寺など見どころは色々あるんですが、まあ、人が多くて大概の見どころはすべて諦めました。日本人も多いけど、外国人も多いですねぇ。竹林院から金峯山寺あたりは、交通規制が甘くて車も入れるみたい。歩道もない狭い道に観光客と車が溢れかえり、沿道の土産物屋や食べ物屋の喧騒も相まって阿鼻叫喚。一刻も早く抜け出したくて一直線に吉野駅へ、スタスタの為五郎でござんした。おそらくもう二度と行く場所じゃないだだろうなぁ。
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