どうやら夏の出口が2025/09/01 15:37

明後日までは猛暑。37℃近くまで上がりそうです。でも明後日に雨が降って、その後は多少気温が下がりそう。ただ天気予報のお兄さんには、がっかりさせられることが多いんで、なんとも言えませんが。今日の最高気温練馬で36.7℃、北の丸で36.4℃。

ドピーカンというわけではないんですが、雲が出ていても暑い。


夏の花壇。と言っても放ったらかしで、毎年勝手に花が咲いています。


アプリコット・ネクター。摘蕾を忘れていて咲いちゃいました。この時期にしてはなかなか整った花です。





タルクィーノ・メールラ(1594/5-1665)の『そんなふうに思うなんて』。クレモナの作曲家。モンテヴェルディのいわゆる第二作法(セコンダ・プラティカ)の新音楽をたくさん書いています。お馬鹿さんな男心を切々と歌い上げます。「バカだなあ、彼女が冷たいからって僕の心が離れて行くとでも?僕の囚われの心が自由を求めているなんて思っているのか? …」。レア・デザンドレとトーマス・ダンフォードのコンビです。

エンゲル係数2025/09/02 13:20

日本のエンゲル係数が30%に迫ろうとしているそうだ。大阪では30%をすでに超えて31.2%となっている。老人ばかりでなく若年層でも食うに困った人が多いらしい。食料品を中心とした値上げラッシュは今月・来月とまだまだ続くらしい。新米価格の凄まじい上昇が追い打ちをかける。日本て本当に貧しくなったねぇ。もちろんジャブジャブに金余り状態を作り出した金融政策の誤り、アベノミクスの尻拭いを国民がやらなきゃならないってのも、随分理不尽な話だ。

紺碧の空。最高気温は練馬で36.9℃、北の丸で37℃。


アプリコット・ネクター、昨日はきれいだったんですが、1日で開ききってしまいます。


桔梗も2日で白っぽくなってしまいます。


空の色が…


真夏の花壇







モンテヴェルディのマドリガーレ集第6巻から「西風が戻り」。

西風が戻り 素敵な季節が戻ってきて
花や草 その愛らしい親族たちが
そしてツバメの歌声が フィロメールの嘆きが
それから春が戻ってきたのだ 白と赤の

草原はほほ笑み 空は澄み渡る
ジュピターはご機嫌だ 自分の娘を見つめて
大気が 水が そして大地は愛に満ち
すべての動物たちはまた愛を満喫する

だが 私には ああ!戻っただけだ 深い
ため息が 心の底から引き出された
あのひとが天国へとこの鍵を持って行ってしまったから

それで小鳥の歌も 花咲く野原も
美しい女性たちの上品な振舞いも
荒々しい下品な振舞いと少しも変わらないのだ

ゼピュロスは西風の神。ボッティチェリの『プリマヴェーラ』では絵の右端に描かれ、その妻となるクローリスの背後から襲っているような構図。略奪婚です。『ヴィーナス誕生では左端に描かれていて、ここでもクローリスを抱きかかえています。クローリスはクロロフィル(葉緑素)の語源。春に森を緑にする神様。そしてその分身がフローラ。フラワーの語源で、もちろんお花を意味します。『プリマヴェーラ』の右から3番目の人物で花びらを撒き散らしています。

ヌリア・リアル、フィリップ・ジャルスキー、それにラルペッジャータの演奏です。低音のオスティナート・バスが心地良い一曲。

サントリーのサプリメント2025/09/03 13:15

社長さんだか会長さんだか、自社のサプリメントじゃ効かないのかな。それとも小林製薬のように効き過ぎちゃって怖いほどなのかな。


今日も紺碧の空。最高気温は練馬で36.4℃、北の丸で37℃。これから雨が降り出して凄いことになるらしいんだが、果たしてどうなるんでしょう。


アプリコット・ネクター。昨日も夜、わずかに雨が降ったので、花芯にちょっと水が溜まっています。


暑い。暑苦しい。



17世紀イタリアの無名氏の「天国(パラディーソ)と地獄(インフェルノ)のチャコーナ」。チャコーナはフランス語ではシャコンヌ。ゆったりとした3拍子の低音主題の変奏曲。天国と地獄の様子を交互に歌っていきます。ジャルスキーとラルペッジャータの演奏です。

ああ、楽園にいるのはなんと素晴らしいことだろう。
人はいつも祝福と笑いの中で暮らし、
神の御顔が現れるのを見る。
ああ、楽園にいるのはなんと素晴らしいことだろう。

ああ、地獄にいるのはなんと恐ろしいことか。永遠に神を見ることなく、
永遠の涙と炎の中で生きる。ああ、ああ、地獄にいるのはなんと恐ろしいことか。

氷も風も暑さもなく、
天候はいつでも穏やかです。
雨も嵐も雷もなく、
空はいつも晴れ渡っています。

そこにある火と氷、ああ、何という驚異!
霜、嵐、そして猛暑!
あらゆる悪天候が一箇所に留まる。
それらがそこに集まる、ああ、何という悲惨さ。

つまり、あなたが望むものは何でも手に入り
望まないものは何も手に入らない。
それがすべてです、とミューズよ、私は言えます。
しかし、歌と大胆ささえも一時停止してください。

あなたがここで忌み嫌うものは、すべてそこで手に入る。
あなたが喜び、好むものは、決して手に入らない。
そして、あなたはあらゆる悪に満ちる。
あなたはそこから、決して、決して抜け出せないと絶望するだろう!

ああ、楽園にいるのはなんと素晴らしいことだろう。
人はいつも祝福と笑いの中で暮らし、
神の御顔が現れるのを見る。
ああ、楽園にいるのはなんと素晴らしいことだろう。

ヤモリ、カマキリ、ヒコーキ2025/09/04 11:06

何やら三題噺のようですが、まったくバラバラなお話し。2〜3日前に台所の冷蔵庫と天井の間の壁面に、かなり大きなヤモリを見つけました。最近は殆ど雨が降っていないから、さぞや住みにくかろうと思うんですが、15センチぐらいの大きな体のわりに、つぶらな瞳で見つめられてしまったのさ。翌日2階と3階の間の階段で見かけたんで、そっと両手で包むように捕まえて屋上に放ってやりました。体が弱っていたのかあまり抵抗するでもなく、尻尾も切らずに、屋上までの道行き大人しくしておりました。最後にちょこっと水をかけてやりした。その晩、今度はリビングに小さな、おそらく赤ん坊でしょうが、5センチほどのがまた現れて、これも屋上に連れて行ってやりました。そんなに外界と出入り自由な家じゃないと思うんだけど、風呂場の窓を開けておくことが多いんで、入ってくるのかなぁ。

昨日の夕方屋上に水を撒いていたら、クリムゾン・グローリーの茂みからガサゴソ音を立ててこいつが顔を出しました。


これもかなりでかいカマキリ。頭から羽の咲きまで10センチ以上あったと思う。


山にはよくいるけど、カマキリを東京で見たのは小学生の頃が最後だったような。カマキリと遊んでいたらヒコーキが次々とやってきました。午後3時から6時ぐらいの間かな、ほぼ1分おきにやってきます。オリンピックの前あたりから羽田への着陸コースが変更になって、南風の日には毎日飛んてきます。うちの真上よりはちょっと練馬寄りから侵入してきて、新宿・渋谷の上空をかすめて、羽田に降りるコース。

これはJAL

これはANA









ニコラ・ポルポラのオペラ『ポリフェーモ』から“Alt Alt Giove”。ジャルスキーです。

世の中に蚊ほどうるさきものはなし2025/09/05 14:40

ぶんぶといふて夜も寝られず

寛政の改革を皮肉った狂歌だそうですが、この頃蚊が少なくなりました。今年は一度も刺されていないかも。代わりにといっちゃなんですが、ダニには2〜3回刺されました。かつては屋上で百姓をやっているとよく刺されたものです。こんなようなのを使って、ベルトから下げて、もうもうと煙を上げながら作業しても、それでもやっぱり刺されるときには刺される。最近はディート入りの虫除けスプレーがあるんで、まず刺されることはなくなったんですが、そもそも蚊が飛んでるところを見かけないですね。貧乏長屋に蚊柱が立つなんて光景を目にすることもなくなりました。今年は雨が少なくてボウフラが湧くような水溜りができにくかったと思われますが、蚊は30℃以上になると吸血意欲がなくなるんだそうだ。そんな意欲があったとは。それにしてもこのところの暑さは蚊を絶滅に追い込むまでになったのか。



ハインリヒ・シュッツの『ダヴィデの詩篇集(Psalmen Davids)』から第17番「アレルヤ、主をほめたたえよ」。スキップ・センペ指揮のカプリッチョ・ストラヴァガンテとヴォックス・ルミニスの演奏。