井上道義指揮の読響2020/11/29 14:20




昨日(28日)は井上ミッキー指揮の読響を聞いてきました。オケの演奏会はほんとに久しぶり。2月にロト指揮の都響を聞いて以来だと思います。(あのときの『ダフニスとクロエ』はよかったねぇ。)

出し物は、まず北村陽という若手のチェロで、ハイドンのコンチェルト第1番。ゆったりとおおらかに楽器を鳴らして将来どんな演奏家になるのかなと、楽しみになりました。

後半はブルックナーの7番。悠揚迫らぬテンポ、スケールの大きな音楽をやっていました。特に第2楽章のアダージョ。何回か繰り返されるたびに大きくうねって膨らんでいく主題が、まさに頂点に達したときのシンバルの一撃、よかったですねぇ。やっぱり打楽器はあったほうがいい。スケルツォはラッパが一発目でやらかしちゃいましたが、それもご愛嬌と感じられるくらいしなやかで伸びやかな音楽。そして終楽章の圧倒的な高揚感。弦楽器もよく鳴っていたし、木管の音色の美しさ、金管の輝かしくもぬくもりのある響きも素晴らしかった。ホルンとワーグナーチューバを対向位置に置いてくっきりとした音色の対比を実感させてくれたのも、なかなかよろしかったんじゃないかと思います。