新国立劇場 『蝶々夫人』2014/02/06 16:25

春分の日(2月4日)の夕方に雪がちょこっと降りました。ほとんど積もらなかったんですが、5日の屋上の様子。


昼頃にはもうほとんど融けていました。


一番日当たりの悪い南側の花壇。

東側の花壇。


北側は日当たりがいいので、完全に融けています。

芝生は少しずつ緑が増えてきたような気がしないでもない・・・



アリスター・ステラ・グレイ

クリムゾン・グローリーの最後のつぼみ。咲くかなぁ?



クロッカスはまだ咲いていません。今年はちょっと遅い感じ。

これはつぼみかなぁ?


ナデシコはよく咲いています。

最後のオレンジ・マザーズデイ


ストロベリー・アイス




昨日(2月5日)は二国で『蝶々夫人』を見てきました。栗山民也のこの演出での上演は何回目になるんでしょうか。3回目かな4回目かな。舞台写真はここの下半分<2月2日の公演記録>。スタッフ&キャストはこのあたり

初日だけヒロインのチョチョサンが風邪をひいたんだかで、代役が立ったそうですが、2日目からはヴルカリドゥが歌いました。この人、この役を歌いたいがために歌手になったというだけあって、まさにチョチョサンのイメージを体現したような姿と声。可憐な雰囲気を漂わせながら、しっかりと低音も聞かせます。これを聞けたのはホントにラッキーでした。

領事シャープレスは甲斐栄次郎のはまり役ですが、この日もみごとな歌と演技を披露。シャープレスとスズキが安定していると舞台が締まるんですよね。でそのスズキの大林智子も抑えた演技ながら、チョチョサンの人生をじっと支える女中の心情をみごとに歌っていました。シャープレスもスズキも周りの人間はみんなわかってるんですよね。ピンケルトンが戻ってこないことは。でも誰も言い出せない。この心の内の表現がスズキの真骨頂。第2幕の軍艦が入港するのを2人で見守るあたりの二重唱は、主役と堂々と渡り合うみごとな歌でした。

いつも思うんだけど二国の合唱はいいね。今回も1幕の婚礼のシーンの女声合唱。透明で、しかもしっとりとした色気さえ湛えたみごとな合唱。

そしてもう一つ、ケリー=リン・ウィルソンという指揮者がよかったねぇ。最初のフーガはてきぱきと切れ味鋭くやったかと思えば、歌わせるところはたっぷり歌わせる。余白にも色気が感じられる指揮ぶり。もうちょっと聞きたい指揮者でした。東響も先日のカルメンとは打ってかわって、粘りと艶のある音を響かせておりました。