西洋芝とバラの屋上

万葉植物園を出て、参道をぶらぶら。春日大社に向かいます。

鹿さんがお出迎え。これは鹿せんべいをくれってことかな？

春日大社は藤原氏の氏神。当然のこと立派な藤棚があります。人呼んで「砂ずりの藤」。

ホントに砂を擦るくらいまで花穂が長く伸びる年もあるそうですが、今年はやや短めなのかな。それともこれから伸びてくるのかな？

外人さんばかりで混み合っていたので、春日大社の中には入りませんでしたが、藤は堪能いたしました。

バスでJR奈良駅に行き、そこから「みやこ路快速」に乗車。宇治で降りて、平等院に向かいました。ここはご存知、道長の倅、藤原頼通が建築した阿弥陀堂でございます。極楽を具現化したテーマパークとでも言ったら良いでしょうか。ここももちろん藤原氏関係の施設ですから、当然藤の花が咲いています。しかもかなり手入れがいい。

料金所の手前にある藤棚。

甘くフルーティーな匂いに誘われて、ここでも熊ん蜂さんたちが群がっています。

拝観料を払って、中に入ったところ。

この時期はツツジも見事です。

平等院の建物を背景にして藤棚が設えてあります。

花房がかなり伸びています。

格子状の結界の窓から、阿弥陀さんが顔を出しているんですね。今まで気が付かなかった。

阿弥陀如来の真言

オン・アミリタ・テイセイ・カラ・ウン

ちなみに『光る君へ』で兼家が倒れた後、狸寝入りをしていたときに、一族郎党や坊主が一心に唱えていたのは薬師如来の真言。

オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ

仏さんによって役割が違うんですな。阿弥陀さんは浄土から死者を迎えに来る係。薬師如来は月光菩薩、日光菩薩とともに病気平癒の係。