リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)、オスモ・ヴァンスカ指揮 読響 東京劇術劇場 ― 2015/11/21 15:17
昨日(11月20日)は池袋の芸術劇場でオスモ・ヴァンスカ指揮の読響を聞いてきました。何でも今年はシベリウスの生誕150年なんだだそうで、それっぽい演奏会の一つ。ヴァンスカの指揮でシベリウスの2番が目玉だったわけですが、行ってみたら全く違っていました。
何と言おうとこの日の主役はリーズ・ドゥ・ラ・サールという女性のピアニスト。ラフマニノフの2番コンチェルトを演奏しました。このところ同じ世代のユジャ・ワン、アリス=紗良・オットと個性溢れる女性ピアニストを続けて聞きましたが、リーズ・ドゥ・ラ・サールという人は名前すら聞いたことがなかった。でも強靱なテクニックを持ったピアニストで、しかも音楽の流れの掴み方がとてもうまい。第一楽章の出だし、ほとんど止まって動かないような音楽。しかし内にこもった情念が爆発するともの凄い音楽があふれ出します。指揮者との呼吸もぴったりで、テンポの揺れ幅も大きいんですが、聞き手を納得させる普遍性を備えた演奏でした。一つ一つの音の粒立ちが鮮やか。コルヌコピアから溢れる果実のように、新鮮なきらめきに満ちたピアノの響き。ベルベットの肌触りのようになめらかな低音。光り輝く中音から、スコーンとよく通る高音。一切のごまかしがなく、隅々まで磨き抜かれた音楽でした。彼女のピアノの音色の美しさが際立ったのが、アンコールに弾かれたドビュッシーの前奏曲第1集から「音と香りは夕暮れの大気に漂う」。しっとりとした音色から、本当に香り立つような夕暮れの情景が浮かび上がってきました。
前半の一曲目は「フィンランディア」、後半は交響曲第2番が演奏されてなかなか盛り上がりました。このところ海外オケばかり連続して聞いてきましたが、読響もうまいね。何よりも音が明るくて、透明な響きが魅力的。この日は金管の歯切れの良さも際立っていました。
リーズ・ドゥ・ラ・サールはラフマニノフのコンチェルトを全曲レコーディングしているそうですが、録音セッションの映像が転がっていました。
こちらはプロコフィエフ。
ショパンのセッションもありました。本当に細やかな情感溢れる音楽です。
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今日はまたまた暖かくなって20℃超え。月末に京都に行ってこようと思っているんですが、ひょっとするとまだモミジが残ってそうな気がする。
正面がストロベリー・アイス、左上がオールド・ブラッシュ。
抜き忘れたマリーゴールドがけなげに咲いています。
アリスター・ステラ・グレイがまた咲き始めました。
ザ・マッカートニー・ローズ
レディ・ヒリンドンもまた咲き始めました。今年7回目ぐらいかなぁ。毎月1回咲いているような感じ。
黄色いマルコ・ポーロとストロベリー・アイス(手前)
オールド・ブラッシュ
パパ・メイアン
ホワイト・クリスマス
つるバラ、サハラ
つるバラ、スペクトラ
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