バラの仮剪定 ― 2025/12/27 15:29
屋上のバラの手入れを始めましたが、今日は寒かった。最高気温6.9℃。昨日と異なり風がない分いくらか楽でしたが、それでも寒かった。
オレンジ・マザーズデイがずいぶん開いています。
今日は一日中どんよりとした曇り空。お日様は姿を見せてくれませんでした。
ナデシコがやけに元気。
昨日までは年末恒例のバイロイト中継を鳴らしながら、家の中で片付け物をしていました。昨日は『ジークフリート』。ジークフリートの角笛の音楽って呼ばれているホルンの長大なソロがあるんですが、これがなかなかの聞き所。↓この女性、びっくりするほど上手い。
『ジークフリート』の今年の配役では、掲題役のフロリアン・フォークトも良かったんだけど、森の小鳥を歌ったヴィクトリア・ランデムという人がずば抜けていい声。ひょっとすると大役の前のお試しって感じだったのかな。イゾルデやブリュンヒルデを歌っても十分通用する声。あと中国人のヤーツォン・ホァンという人がミーメを歌っていて、これはなかなかユーモラスな味わいで良かったです。今日は聞いてないんですが、『神々の黄昏』が流れているはず。そこでジークフリートの葬送行進曲。ショルティの指揮で指環初のスタジオ録音と銘打った1965年の演奏。棒を振っているショルティの後ろで、椅子に座って待機しているはたぶんブリュンヒルデのビルギット・ニルソン。
順番は前後しますが、「ジークフリートのライへの旅」。ラトルとベルリン・フィルです。
『神々の黄昏』のラスト、「ブリュンヒルデの自己犠牲」と呼ばれている場。バレンボイム指揮、演出はハリー・クップファー。92年のバイロイトらしい。
最後に『ジークフリート』のスピンオフ、『ジークフリートの牧歌』。ハンス・クナッパーツブッシュ指揮のウィーンフィル。20世紀の半ばには、ウィーンで絶大な人気だった指揮者です。色がついたクナッパーツブッシュって初めて見たけど、AIで色をつけたらしいですね。
11・15 マスネ『サンドリヨン』@日生劇場 ― 2025/11/16 12:57
昨日は日比谷の日生劇場でジュール・マスネの『サンドリヨン』を見てきました。
一時期浅利慶太と右翼政治家が結託して劇団四季の専属のように使われてきた日生劇場ですが、本来は理想的な大きさのオペラハウス。1963年の杮落としはベルリン・ドイツ・オペラの引っ越し公演で、ベーム指揮で『フィデリオ』、『フィガロの結婚』、マゼール指揮の『トリスタンとイゾルデ』、そして何と『ヴォツェック』までオープニングのシリーズで上演した劇場です。村野藤吾の設計で、優雅な曲線美と、2万枚のアコヤ貝を天井に散りばめた豪華な作り。当時のモダニズムの正反対を行く建築だったと思います。ロビーもゆったりして、サントリーホールのような狭苦しい儲け主義のホールとは一線を画しています。お隣の宝塚劇場がかなり前に建て替わり、帝劇もそろそろ建て替えが始まるんだそうだけど、日生劇場はどうなるのかな。しょっちゅう来るホールじゃないけど、子供の頃見た『裸の王様』とか、コント55号の坂上二郎がフロッシュをやった二期会の『こうもり』、ミラノ・ピッコロ座の公演でジョルジョ・ストレーレル演出の『コジ・ファン・トゥッテ』など記憶に残る上演の数々が思い出されます。
このところフランス・オペラの上演をよくやっていますが、今年はマスネの『サンドリヨン(シンデレラ)』。いやあ楽しかったなぁ。新国立劇場では奇しくも同日・同時刻に『ヴォツェック』が開幕したそうですが、絶対『サンドリヨン』を見るべきだ。ヴォツェックはある意味同時代の市井の悲劇を体感する、あるいは実感する芝居ですが、サンドリヨンは完全におとぎ話の世界。グリム童話のアシェンプテル(灰かぶり姫)は、オドロオドロシイ物語ですが、フランス語のシャルル・ペローの『サンドリヨン』は完全なるファンタジーの世界。どちらかというと、日本の『落窪物語』の方が、継子から少将に見出されるというシンデレラ・ストーリーに近いかな。ロッシーニの『チェネレントラ』は大人の童話。妖精なんて出てきませんし、妖精の代役を王子様の家庭教師が務めるという、ある意味リアリズムの物語。でも上演回数はロッシーニのほうが断然多いですね。
マスネって『タイス』の瞑想曲ぐらいしか聞いたことがないって人が多いと思いますが、いやあすごい作曲家だと思う。第2幕で王子とリュセット(シンデレラの役名)が出会って恋に落ちるあたりは、ほとんどトリスタンとイゾルデの世界。ただし、重厚長大なワーグナーに比べて、音楽の軽妙さを忘れないマスネというところだろうか。一瞬にして場面が転換するようなところでも、無限旋律というのか音楽は途切れず優雅に流れていく。そう、メロディーの美しさもマスネの特徴かもしれない。
サンドリヨン(リュセット)の森田麻央は可憐な歌声と美しい立ち姿が印象的。シャルマン王子の杉山由紀は、悩む心と愛する心の振れ幅大きな役どころをうまく演じていたと思います。妖精の鈴木玲奈もしっとりとした歌いまわしながら、毅然と場を仕切る親分肌の気風があり、このあたりの女声陣は充実しておりました。継母(ド・ラ・アルティエール夫人)を歌った齋藤純子はベテランですが、継子いじめをする親の可笑しさをうまく演じておりました。2人の姉もコミカルな演技と歌でございました。父親(パンドルフ)の北川辰彦は我が子のサンドリヨンに注ぐ愛情深さと、喜劇的面白さを上手に表現しておりました。バレエダンサーが6人出演してましたが、純粋にパレエシーンで踊るだけじゃなくて、小道具を手にして雰囲気を作ったり、色々な工夫が見て取れる動きをしていました。そうそうカボチャの馬車もちゃんと登場。馬車というよりは手動で押していく感じでしたが。ここらへん、プロコフィエフのバレエ『シンデレラ』の描き方とそっくりですね。新国立劇場のバレエでは、ロイヤル・バレエのアシュトン版を上演していますが、二人の姉が男のバレエダンサーで逆宝塚あるいは歌舞伎の感じ。実際にシンデレラが乗ったカボチャの馬車をダンサーが引っ張るんだけど、勢い余って馬車がひっくり返ったことがありました。
柴田真郁という指揮者は初めて名前を聞きましたが、なかなかテキパキとした棒さばきで、読響もそれに応えて引き締まった演奏だったと思います。
さてさて王子様が女性で、しかもサンドリヨンよりもロン毛というのもなかなか面白い。大道具が回転すると隣の宝塚劇場よろしく大階段が出現し、サンドリヨンがしずしずと降りてくる演出も上手い。広崎うらんという演出家、なかなかできる人だな。人間の動かし方が上手いなぁ。王子様とサンドリヨンだけじゃなくて、数多い廷臣たちや、精霊の動きなんかも計算し尽くした動かし方だったと思う。奇をてらったところがなく、正攻法なんだけど、物語の可笑しさ、面白さを全面に打ち出して、出しゃばることがない。世の中演出家の時代とか言うそうで、バカバカしい演出をゴマンと見せつけられている身としては、こういう美しいものができるんじゃないのと、改めて喝采を贈りたい気分でございます。
中山 晃子という人のAlive Paintingという技法を美しく舞台に活かしていました。おもに大道具の模様や図柄を変化させるために使用していたみたい。いろんな表現技法があるもんですね。
ずいぶん涼しくなってきました ― 2025/10/14 13:47
今日は気温20℃前後で推移しています。秋が突然やってき感じです。
スペクトラが見ころになってきました。
今日はずっとこんなような空模様。夜には雨が降るそうだ。
桔梗
芳純の花とセセリチョウ
ヴィオリーナ
秋の花壇
モンテヴェルディの『ポッペアの戴冠』から最後の二重唱「ただあなたを見つめ」。人によっては、あらゆる時代を超えて最高のデュエットの曲だと言う人もいます。オペラの内容としては政敵を次々と殺して皇帝に成り上がったネロと奥さんの話で、はなはだ不道徳の極みと言ってもいいオペラ。ネロは日本で言うと中大兄皇子(天智天皇)のような人物です。なんとも凄惨なお話ですが、最後のデュエットがあまりにも美しすぎるんで、3時間を待つことができるわけ。ドイツのグラミー賞に相当するエヒョ・クラシックの授賞式の演奏のようです。ヌリア・リアルとフィリップ・ジャルスキー、それにプールハール指揮のラルペッジャータの演奏。
10/9 プッチーニの『ラ・ボエーム』@新国立劇場 ― 2025/10/10 15:12
秋の音楽会シーズン幕開けは二国で『ボエーム』を見てきました。スタッフ&キャスト、あらすじ、ダイジェスト映像などはこちら。舞台写真はここ。粟國淳演出の『ラ・ボエーム』は2003年の初演以来二国ですでに7回上演されており、今回は8回目だそうだ。おそらく二国での上演回数も一番だろうし、現在まで残っている(二国では新しいプロダクションができると、古いプロダクションは廃棄されます)最古の演出だろうと思います。ヴェリズモとは言えないかもしれませんが、リアリズムを追求した演出には好感が持てます。それに、これだけ回数を重ねると、相対的にチケットの値段が安くなるといった利点もあります。誰だってボヘミアンのシェアハウス、薄汚い屋根裏部屋を高い値段を払って覗き見しようって気にはならないでしょう。平日のマチネなのに、客席はほぼ満員。このプロダクションの人気のほどが窺えます。
開幕からプッチーニ節炸裂。いやあ、(開演前からビールをきこしめしたせいか)名旋律に酔いしれてこの上ない至福の時が流れていきます。ロドルフォの「なんと冷たい手」ではルチアーノ・ガンチがのっけから絶好調で、スピントでハイCを楽々歌い上げ、対するミミも「私の名はミミ」をしっとりと情感豊かに歌って、喝采を浴びておりました。演出の粟國淳がプログラムに書いているように、お針子のミミのほうが、詩人のロドルフォよりも言葉が巧み。情緒纏綿な歌心がしっくりと伝わってきました。ついでに、デブの椿姫があり得ないように、ミミも純情可憐な容姿じゃないと務まりませんね。マリーナ・コスタ=ジャクソンのミミはまさにはまり役でした。第2幕から登場するムゼッタの伊藤晴も、ムゼッタのワルツ「私が街を歩けば}をコケティッシュかつ華麗に歌い上げ、一場をさらってゆきました。その他、ボヘミアン仲間で画家のマルチェッロは、第3幕のムゼッタとのやり取りでなかなか芸達者な歌を披露。哲学者のコッリーネも第4幕の「さらば古い外套」で、哲学的な考察を交えながら質入れする外套へのオマージュをしみじみと聞かせてくれました。
第4幕、死の床に横たわるミミ。ボヘミアンたちは気を使って外に出てゆき、ドロルフォとミミだけが取り残されます。第1幕でロドルフォとミミが出会った際、ろうそくが消えてミミがうっかり部屋の鍵を落とてしまった場面。2人で探しますがなかなか見つからない。「あの時、すぐに鍵を見つけたんでしょ?」とミミ。「運命をちょっと後押ししただけさ」とロドルフォ。ここらへんの回想シーンは、ユーモアとペーソスがないまぜになって、美しかったなぁ。
4人のボヘミアン、2人の女性、いずれも粒ぞろいの歌声で、モーツァルトのようなアンサンブル・オペラじゃないのに、アンサンブルの妙味をたっぷり味わわせてくれました(「味あわせる」かな?)。オケは東フィルでしたが、舞台上の歌手にピッタリと寄り添って、イタリア演歌を堪能させてくれました。指揮者のパオロ・オルミも、やたらと情緒に流されずにしっかりと手綱を引きつつ、オケのバランスも絶妙に整えながら、舞台上の歌手にも十分に歌心を発揮させていました。最後に二国の合唱団。いつ聞いてもうまいね。年末恒例の「第九」でもあっちこっちのオケから引っ張りだこのようですねぇ。
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本日の最高気温24℃。ようやく秋めいてきました。振り返ってみると今年の夏はしみじみ長くて暑かった。秋のバラが咲き始めました。まだちんちくりんな夏の名残のバラ(庭の千草)みたいですが。
ブルー・ムーン
ラ・フランス
芝生の補修で、最後に種を蒔いたあたりも発芽してきました。
今日は曇りがちの天気。
また暑くなっています ― 2025/10/06 11:56
昨日の最高気温は28.2℃、今日はすでに28.7℃まで上昇しています。昨日も今日も曇りがちの天気なんですが、湿度が高い。
晴れ間もありますが、全体的には雲の多い空模様。今晩は十五夜だそうですね。
芝を補修する前
補修後
補修前
補修後。かなり生え揃ってきました。リアップの効果あったかな。
ところで、植物でもない、動物でもない生物、つまり菌類ですね。今年は夏の間白っぽいキノコがニョキニョキ生えていましたが、芝をを補修して水をたくさん撒いているのに、この頃とんとお見限りでございます。この数日多少暑くなったとはいえ、真夏よりは気温が低いから生えてこないのかな?
桔梗
マリーゴールドとナデシコ
サルスベリの花がそろそろ終わりかけています。おそらく今年最後の花になると思います。
つるバラのパレード。
オレンジ・マザーズデイがちらほら咲き始めました。
つるバラのサハラ
ヘンデルの『ジュリオ・チェーザレ(ジュリアス・シーザー)』第2幕、クレオパトラのアリア「優しい眼差しよ」。グラインドボーンの上演でクレオパトラはダニエル・ドゥ・ニース。クレオパトラがチェーザレを誘惑するアリア。
私が崇める瞳よ、愛の矢よ!
その煌めきはこの胸に喜びをもたらす
パリのガルニエ・オペラでの上演。クレオパトラはナタリー・ドゥセ。





























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