12.10文楽『国性爺合戦』@東京芸術劇場2025/12/11 09:33

昨日(12月10日)は池袋の芸術劇場で人形浄瑠璃を見てきました。配役等々はこの画像で

明朝から清朝への端境期に台湾を拠点にして明朝復興運動を展開した日本人、鄭成功(国姓爺あるいは国性爺、日本語名は田川福松)のお話。今の政治情勢では取りようによってはかなり生々しいお話でもあります。イヤホンガイドでも台湾という言葉は極力避けて、「もろこし」と誤魔化しておりました。浄瑠璃での役名は和藤内。これは和(日本)でも藤(唐)でも内(ない)という駄洒落。ストーリーはWikiでも参照していただくとして、この日の構成にはがっかりしました。二段目の切り「千里ヶ竹の虎退治」の場面をやらないで、いきなり「楼門の段」から始めるってどうよ。こりゃもうパパゲーノも夜の女王もいない、ザラストロ主演の『魔笛』を見せられるような感じ。

虎退治の場面は、近松のユーモアを煎じ詰めたような一場。取ってつけたように前半に『万才』なんてアホくさい出し物をやって、ほんとに馬鹿かとアホかと。こんなの初めて見せられたら文楽嫌いになる人多いだろうなぁ。