飛鳥 ― 2022/04/03 20:00
飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去(い)なば
君があたりは見えずかもあらむ
元明天皇
明日香の里から奈良の都に行っちまうと、あんたの住んでるところは見えなくなちっちゃうぜ。
「飛ぶ鳥の」は明日香を導く枕詞なんて説明されますが、今では飛鳥のほうが「アスカ」と読むのに抵抗がないですね。
飛鳥駅
駅前ロータリー。何にもありません。
道端の草原
高松塚古墳
絵に書いたような円墳です。
すみれ
ミツバツツジ
里の桜
遠景、桜の枝の下あたりが畝傍山(うねびやま)、そのちょっと左が耳成山(みみなしやま)。
これが天香久山(あまのかぐやま)。この3つが大和三山。いずれも標高200メートルにも満たない山です。
大和は 国のまほろば
たたなづく 青がき
山ごもれる 大和し 美 (うるわ)し
倭建(ヤマトタケル)が読んだと言われるあまりにも有名な歌。『古事記』の中巻「景行記」には、倭建の心の叫びが記されていますが、この歌もまた倭建の心からのふるさと賛美じゃないかと思います。
聖徳太子が生まれたと言われる橘寺。
飛鳥寺の飛鳥大仏。作られて1400年あまり、この位置から全く動かされていないそうです。つまり聖徳太子もこの位置からこの大仏を見たんだそうだ。顔つきはアルカイックというのか、ギリシャ風と言ってもいいのかもしれない。
作者は鞍作鳥(くらづくりのとり)。飛鳥寺は都が平城宮に移ってからは、元興寺と言う名前に変わってかなり大規模な寺院になったんだそうですが、今では飛鳥寺も元興寺もホントに小さなお寺です。
飛鳥寺の本堂前
やってきました石舞台。一説には蘇我馬子の墳墓とも言われていますが、よくわからねぇだ。古墳の土盛りが流れてしまって、石室だけが残っています。最近というか昭和天皇が何度か来たんで、見栄え良くするために桜を植えたりしたんだそうだ。
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