ヤルヴィ指揮のドイツ・カンマーフィルハーモニー@所沢2024/12/14 15:40

昨日(12月13日)は凍える寒さの中、所沢まで出かけてパーヴォ・ヤルヴィ指揮のドイツ・カンマーフィルを聞いてきました。平日のソワレということで、お客さんは半分ぐらいの入だったかな。曲目も地味。

1曲目はモーツァルトの31番「パリ」。モダンのオケでモーツァルトをやるって事自体、かなりの冒険になりつつあり現在、もちろん最高の技量をもつカンマーフィルですが、一周回ってネヴィル・マリナー指揮のアカデミー・オブ・ザ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズのような音楽に近づいてしまう奇妙な既視感に囚われてしまいました。なんか違うんだなぁ。コープマンとアムステルダム・バロックオーケストラが10回に渡ってモーツァルトの全曲演奏会をやったのが、モーツァルト没後200年の1991年。それ以前にもホグウッドなどが古楽器オケで演奏していましたから、40年以上聞き慣れた響きってのがあるわけで、それを今更モダンのオケで演奏するには何かの理由が必要だ。もちろん、均一化されたモダンオケの響きはまろやかで心地よい。それが捉えどころが無いほどまるっとし、すべっとして、非の打ち所がないのだ。逆に古楽オケだと管楽器のツンツン尖った響きが弦楽器から飛び出して響いてくる楽しさがある。この日のカンマーフィルのように、比較的ヴィブラートを控えめな演奏をし、完璧に音程が揃って透明な音色になると、弦と管の響きが極限まで調和して、モーツァルトが意識していた音楽とは乖離していく。2曲目はシューベルトの『未完成』。これはモーツァルト仕様の弾き方から開放されてマアマア面白く聞けましたが、それでもやっぱりカンマーフィルにしては、はじけない。かなり工夫はしているんだけどなぁ。

で、最後にモーツァルトの41番「ジュピター」。1楽章はきびきびしたテンポ、第2楽章は天国的な美しさ、そして第3楽章は時にデモーニシュな鋭さも目立つメヌエット。第4楽章は言わずと知れたフーガ。このフーガの鮮やかな切れ味はみごとだったんですが、それでもやっぱり面白さは半減だ。このオケの持ち味は古典派じゃなくて、ブラームスやシューマンといったロマン派の音楽じゃないのかなぁ。そんなこんなで、アンコールで演奏されたシベリウスのアンダンテ・フェスティーヴォが一番聴き応えがある演奏だったと思います。

シベリウスのアンダンテ・フェスティーヴォ。ヤンソンス指揮のオスロフィル。
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昨日は今年一番の寒さだったようだ。最高気温が7.7℃、最低気温は-0.9℃。しかもどんよりとした曇り空で寒さが一段と身にしみました。今日は12℃まで上がりました。最低気温は1.8℃。

今日はドピーカン。スペクトラが真っ青な空に映えます。




ドゥフトゴルト




ビデンスが花盛り。


もうちょっと花が大きいビデンスもあります。


ほぼこの高さで打ち止めかな。クレーンが1本に減りました。ぎりぎりうちには影響がないかな。

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