ドピーカン2024/11/08 16:02

今朝は冷え込みました。最低気温7.6℃。最高気温15.4℃。ですが来週はズラッと20℃以上の日が続くみたい。




クリムゾン・グローリー










楽園


ラ・フランス


オールド・ブラッシュ


今日は芝刈りをしました。


最後にバリカンでエッジを整えました。


このあたりは芝の密度が足りないですねぇ。


ちょっとさっぱりしました。



ジャン・フランセのフルートとクラリネットのための協奏曲。フルートはアルトと持ち替え、クラリネットはEs管、B管、バスクラの持ち替えです。

11/9 ドニゼッティ『連隊の娘』2024/11/10 11:27

昨日(11月9日)は日生劇場でドニゼッティの『連隊の娘』を見てきました。公演情報、あらすじ、スタッフ&キャスト等々はこちらから

なかなかポップな舞台。演出は粟國淳。二国でツェムリンスキーの『フィレンツェの悲劇』、プッチーニの『ジャンニ・スキッキ』、同じくプッチーニの『修道女アンジェリカ』、ラヴェルの『子供どもと魔法』など、悲劇から喜劇まで幅広く演出を手掛けている人です。今回の『連隊の娘』は、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい舞台でした。特に合唱の動かし方がうまいねぇ。合唱団にもダンスの要素を振り付けて、雑然とした中にも秩序が感じられる興味深い表現方法でした。また衣装や大道具・小道具の類もそれぞれに工夫を凝らして、楽しかったねぇ。

歌手ではマリーを歌った砂田愛梨が、ちょっと荒削りなところはありますが、スピントの効いたよく通る声と、コミカルな演技で喝采を浴びていました。トニオの澤原行正は急な代役でしたが、ハイCもそつなくこなして、聴き応えのある歌唱。シュルピスの山田大智も、太い声とコミカルな演技が光っていました。合唱も含めて、総じて配役はよかったんじゃないかなと思います。原田慶太楼指揮の読響は、軍楽隊の行進曲と愛を歌い上げるロマンスとの間で大健闘。

ただ1つ言いたいのは、典型的な駄作オペラですねぇ。パリのオペラ・コミックで初演され、その後コミック座で20世紀の初頭までに1000回以上の上演を重ねたそうだが、如何せん音楽が薄味。『愛の妙薬』、『ランメルモールのルチア』、『ドン・パスクワーレ』などと比べて、かなりの駄作だ。この日の日生劇場は満員札止めで客席もかなり湧いてたけど、なんだかなあ。滅多に上演されない作品にはそれなりのわけがある。

『ぶらあぼ』にゲネプロの舞台写真などが載っています。




かにかくに2024/11/11 10:40

「あれこれと」、「いろいろと」、そんなような意味の副詞だそうです。古くは万葉集の歌に出てきます。

【詠み人知らず
かにかくに 物は思はじ 朝露(あさつゆ)の 
我(あ)が身ひとつは 君がまにまに

(あれこれと思い悩むことは、もうしません。
朝露(あさつゆ)のようにはかない私の命は、あなた次第です。)


【柿本人麻呂
かにかくに人は言ふとも織り継がむ
わが機物の白き麻衣

(あれこれと人は言うにしても、織り続けよう。
私の機の、この白い麻の衣を。)


【大伴坂上大嬢(おおとものさかのうへのおほをとめ)
かにかくに人は言ふとも若狭道の
後瀬の山の後も逢はむ君

(いろいろと人は言うとしても
若狭道の後瀬の山のようにこの後もお逢いしましょう、愛しいあなた。)
大伴家持と大嬢の恋仲はたちまち噂になってしまったらしい。


【詠み人知らず
かにかくに物は思はじ
飛騨人の打つ墨縄のただ一道に

(あれやこれやと思ったりしません。
飛騨人の打つ墨縄のようにただ一筋にまっすぐあなたを思っています。)


【山上憶良
―老身重病年を経て辛苦(くる)しみ、また児等を思ふ歌五首 長一首、短四首
その長歌一首。

山上憶良が齢70を越えて、老いに苦しみ、病に苦しみ、もう死のうかと思ったけど、
「五月蝿(さばへ)なす 騒く子どもを
 棄(うつ)てては 死には知らず 見つつあれば 心は燃えぬ」
と歌い、
「かにかくに 思ひ煩ひ 音のみし泣かゆ」
と終わります。

70過ぎてうるさく騒ぎ立てる子どもがいたとは、なかなかやるねぇ。

山上憶良は子煩悩だったのかな。
―山上臣憶良が宴より罷るときの歌一首

憶良らは今は罷らむ子泣くらむ
それその母も吾を待つらむそ

宴席を中座しようとする憶良。その言い訳は、「子どもが泣いているだろうし、カーチャンも待っているのよぉ」。


この後二十以上編纂された勅撰和歌集には「かにかくに」という言葉は出てこないらしい。ところが万葉集から1100年の時空を飛び越えて、1910年に「かにかくに」で始まる歌が突然蘇る。しかも二首だ。

一つは『ゴンドラの唄』で有名な吉井勇の

かにかくに 祇園はこひし 寐(ぬ)るときも
                枕のしたを 水のながるる

今はすっかり整備されている祇園白川北側の白河筋と呼ばれるあたり、戦前はお茶屋がずらっとならんでいたそうだ。そして米軍の空襲に備えてそのお茶屋が強制的に撤去された。撤去される遥か前の祇園白川を歌った一首がこれ。吉井の最初の歌集『酒ほがひ』所収。初版発行が明治43年9月7日。


「かにかくに」で始まるもう一首は石川啄木。

東海の小島の磯の白砂に
われ泣き濡れて
蟹とたはむる

で始まる『一握の砂』。啄木の生前に出版された唯一の歌集だ。その中に

かにかくに渋民村は恋しかり
おもひでの山
おもひでの川

吉井勇も石川啄木も、場所に対する愛着を「恋し」と歌っていますね。
でも啄木は

石をもて追はるるごとく
ふるさとを出でしかなしみ
消ゆる時なし

渋民村にはアンビバレントな感情を抱いていたようですね。「恋しかり」とも歌い、この歌集の四首あとには「石をもて追わるるごとく」とその哀しみを歌っています。また啄木は同郷の言語学者でアイヌ語研究に一家言あった金田一京助に『一握の砂』を献呈しています。『一握の砂』は初版発行が明治43年12月1日。一方吉井勇の「かにかくに」の碑を立てる際の発起人には『広辞苑』の編纂やソシュール言語学を日本に紹介した新村出の名前も見られます。1882年生まれの金田一は東大で新村の講義を聞いたそうだ(リンク先の写真、中列の一番左が新村、後列の一番左が金田一)。京都に住んで京都学派の大御所のように思われていますが、実は東大卒。新村は1876年生まれ、啄木は1886年生まれ。吉井勇も同じ1886年生まれ。

いい天気2024/11/12 14:09

一時期の冷え込みもすっかり緩んで、昨日今日は最高気温が20℃を越えています。


ドピーカン


クリムゾン・グローリーと奥にストロベリー・アイス


ラ・フランス


楽園


ヴィオリーナ




マイスタージンガー


ホワイト・クリスマス


随分高くなってきました。




ショスタコーヴィチのフルート、クラリネット、ピアノのための4つのワルツ。Atovmyanという人がアレンジしたそうで、曲集ではなくそれぞれ無関係のワルツです。

サルスベリの剪定2024/11/13 15:16

今日もいい天気。最高気温は20℃を越えています。先週までの冷え込みは一段落して、最低気温は11℃。

今日もピーカンです。




ちょっと涼しくなって、花がしっかりしてきました。イエロー・シンプリシティ


ラ・フランス


ヴィオリーナ


楽園




サルスベリ、今年もよく咲いてくれました。


感謝を込めて剪定。



ヘンデルはなかなかのメロティー・メーカーでした。一説によるとヘンデルの一番美しいメロディーと言われるオラトリオ『時と悟りの勝利』の終曲、「守護天使達よ、ああ、私をお守り下さい」。メゾソプラノがレア・レザンドレ、トーマス・ダンフォード指揮のジュピテールの演奏です。