バンジャマン・アラール 「ゴルトベルク変奏曲」@浜離宮朝日ホール2024/07/04 13:53

新札発行顛末を見るにつけ、マルクスの言うところの「物神崇拝(フェティシスムス)」を目の当たりにした感慨を覚える今日この頃でございます。深谷の人ありがとう。

さて昨日はあの灼熱の太陽の下、夕方からチェンバロのバンジャマン・アラールを聞きに浜離宮朝日ホールへ。始まる前に銀座神田川でうなぎを聞こし召す。白焼きと蒲焼を半分ずつ出してくれるのがなかなか宜しかった。

さてさてバンジャマン・アラールですが、ちょうど2年前にやはり浜離宮で聞いたんですねぇ。この時の演奏会はブログで絶賛していました。しかし2年前なのにまるで記憶にない。名前すらすっかり忘れてしまっていました。うまかったんだけど、心に残らない演奏ってのがあるんですねぇ。昨日の演奏もそんな感じになるのかなぁ。曲目はバッハの「ゴルトベルク変奏曲」。近頃のチェンバロ弾きはとにかく指がよく回る。ゴルトベルクなんかはリストを何倍も難しくしたような曲だけど、ほとんどミスタッチなく1時間半弾き通しておりました。しかもアラールの場合、装飾の手持ちのバリエーションがたんまりと蓄積してあって、瞬間瞬間にあらゆるアイディアを繰り出して、聞き手を退屈させまいとする。だけどあまりにも易やすと弾きこなすんで、聞き手にとって引っかかりが無さすぎる。まるで30の変奏がひと繋がりの糸のように繰り出されてくるんで、あっという間に面前を通り過ぎていく新幹線のような感じだ。3つ毎にカノンが来てなんて思い浮かべることすらできない、何とも評価が下しにくい演奏。ひょっとするとあまりにうますぎて、2年後にはすっかり忘れてしまっているかも。
バンジャマン・アラールのゴルトベルク。オルガンで弾いています。


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昼ごろからは曇り空になっていますが、12時半頃に最高気温35.4℃になっています。



パレード


ドゥフトゴルト


まだまだ2番花が見頃です。

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