ヴァイグレ+読響2022/09/24 21:34

今日は池袋の芸術劇場で読響を聞いてきました。指揮はセバスティアン・ヴァイグレ。まずはグリンカの『ルスランとリュドミラ』序曲。これはオケにとっては至難の曲で、しかもとんでもないお手本が存在しています。ですから、演奏する側も聞き手も自ずと比較してしまうのは仕方ない。それがこの演奏。


かつてソ連という国があって、そこにはとんでもなくうまいオーケストラが存在したという証に、この録音を上げておきます。

この日2曲目はパヴェル・コレスニコフをソリストに迎えてラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』。シベリア生まれで、モスクワ音楽院でセルゲイ・ドレンスキー、ブリュッセルのエリーザベト音楽院でピレシュの弟子だったそうだ。いきなりロンドンで大成功を収めたらしく、ルイ・クープラン、バッハのゴルトベルクといったちょっと癖のあるレパートリーが持ち味。王道のロシア物はいかがなものかと思って聞いていましたが、なかなか明晰な打鍵でオケを超えてよく響く音色。指揮者や桶との一体感もあり、見事なラフマニノフでした。

後半はリムスキー=コルサコフの『シェエラザード』。これは文句のつけようがない名演でした。かなりゆったりとした入でしたが、次第に熱を帯び、圧倒的な熱演。この日は木管、金管のリズム感が抜群で、超絶技巧が連続するこの曲を楽しく聞かせてくれました。第2楽章のすっとぼけたようなファゴット、そして金管の鋭いアタックの連続、もうワクワクしましたですねぇ。

同じ『千夜一夜物語』の世界ではありますが、音楽とバレエのシェエラザードは似て非なるもの。バレエのシェヘラザードをどうぞ。