3/26 ギルバート指揮都響 ブルックナー7番2022/03/27 11:35

昨日(26日)は池袋の芸術劇場で都響を聞いてきました。指揮はアラン・ギルバート。前半はソルヴァルドスドッティル作曲の『メタコスモス』(2007)の日本初演。広い芸術劇場の舞台に所狭しと居並ぶ楽員による、目一杯の騒音が叩きつけられるかと思いきや、思いの外静かな始まり。弦の対位法的な扱いもあり、管楽器の瞬間芸もあり、勇ましい太鼓の盛り上がりもあり、音楽的な面白さに溢れた曲だったと思います。中でも「ドンドンよく鳴る、法華の太鼓」風の盛り上がりはなかなかよかった。何と言ったらいいのか、美しさを忘れていない「ゲンダイオンガク」といったところかな。





後半はブルックナーの7番。前半と比べるとステージはかなり隙間があるように見えましたが、それでも90人以上は乗っているはずなんですがねぇ。弦のトレモロからチェロのゆったりとした倍音列のような上昇音形。もうこの瞬間から耳が釘付け。都響が良く鳴っています。弦のアンサンブルがみごと。第2楽章の天国的な美しさは、このまま永遠に続いてほしいと思うほど。ワーグナーチューバの華やかな響きがホントに美しかった。スケルツォは一転してかなり速めだったと思いますが、見通しのいい演奏。そして終楽章の圧倒的な迫力。かなり長めの演奏時間だったと思いますが、聞く者の耳に幸福な瞬間の連続といった感じがいたしました。



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実は夕べも一雨ありました。雨量は3ミリ程度。

キバナカタクリが開きました。


チオノドクサ