2/28 大野和士指揮の都響 小林愛実でベートーヴェンのピアノコンチェルト第4番、ショスタコーヴィチの10番2022/03/01 10:55

昨日(2月28日)は上野の文化会館で都響を聞いてきました。上野に降りたのはおそらく2年か3年前のトゥーランドットの時以来なので、公園口の変貌にびっくりしました。駅を降りて目の前の邪魔くさい信号機が取り払われて、あたりは歩行者専用になっていました。やればできるじゃない。東京都なのか台東区なのか知らないけど。

この日の指揮は大野和士。二国で去年秋に聞いた『マイスタージンガー』を振っていました。前半は小林愛実のソロでベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。ピアノの弱音で「運命の動機」から始まる傑作ですが、どうもしっくり来ない。はっきり言うとピアノが非力なのだ。第1楽章はまずまずだったが、2楽章のとつとつと呟くようなモノローグの求心力がない。オケが特段挑みかかるってこともないのに、何か外に向かって発信する、あるいは彈ける瞬間がない。第3楽章の生き生きと聞こえるはずのロンド主題も、イマイチのりが悪かったですねぇ。

後半はショスタコの10番。15曲あるショスタコの交響曲の中でも、5番と並んで人気の作品。広い舞台上に所狭しと並んだオケの面々も楽しくて仕方がないといった雰囲気が漂ってきました。特に第2楽章の疾走感、第4楽章の明るい盛り上がり。ティンパニやタムタムの連打がいやが上にも高揚感を煽りまくり。大野の指揮もこの曲のダイナミックな構成を見事に捉えていたと思います。



バックハウスのピアノ、ベームの指揮でベートーヴェンの4番

ヤンソンス指揮のベルリン・フィルでショスタコの10番の第2楽章。メトロノーム記号が2分音符=176というとんでもない速度。多分5番の第4楽章と同じような誤植だと思われるんですが・・・

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