4/23 ドニゼッティの『ルチア』@新国立劇場2021/04/24 12:42

昨日(4月23日)は二国で『ルチア』を見てきました。このプロダクションは2度目です。スタッフ&キャスト、写真、映像などはこちら

キャストの中では掲題役のイリーナ・ルングがもちろん飛び抜けていました。繊細な表現と技術、声量も豊か、さらに美貌も相俟って満場の喝采を浴びていました。この日は第1部の歌い出しから絶好調。第2部第2幕のいわゆる狂乱の場では、純情なルチアが如何にしてトチ狂っちまったのか、その心情を余すところなく表現していたと思います。

このオペラでは「悪役」なんでしょうが、エンリーコの須藤慎吾もなかなかいい声をしていました。また立ち姿も立派で見栄えのする歌手でした。

エドガルドのブラウンリーというのは、以前二国で『セビリアの理髪師』の若き伯爵を歌っていたと思いますが、その時と同様イマイチ特徴のないテノール。声を張り上げるとちょっと苦しそうになるのが、聞いていてもハラハラします。

相変わらず二国の合唱団はいい歌を聞かせてくれます。スペランツァ・スカップッチという女性指揮者は、歌手をおおらかに歌わせたかと思うと、テンポよく音楽をドライブする場面もあり。なかなか仕切り上手とみました。人数をかなり絞った東フィルの面々も、彼女の指揮に信頼を寄せていて、ピットからもベルカントが響いていました。

なお今回はグラス・ハーモニカは使わずに、フルートがメロディーを吹いていました。

25日が千秋楽ですが、またしても緊急事態とやらが宣言されて、無事に最後までたどり着けるのかどうかちょっと心配ではあります。


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