アレホ・ペレス指揮の都響 ストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』とファリャの『三角帽子』 ― 2019/06/08 20:23
今日(6月8日)は東京芸術劇場で都響を聞いてきました。アレホ・ペレスという指揮者はアルゼンチン出身の若手。リヨン、ローマ、ザルツブルク音楽祭、テアトロ・コロンといったオペラ畑で活躍している人らしい。去年読響+二期会の『魔弾の射手』で日本デビューしたそうだ。指揮振りは折り目正しく端正。たとえてみれば都響とか読響を振っていた頃の若杉のような雰囲気。もちろん若杉時代よりはオケが素晴らしくうまくなっているんで、出てくる音は申し分なくクリアーでクリスピー。まるでビールの宣伝みたい。
ペトルーシュカは耳にたこができるくらい聞いてきた曲ですが、ものすごく新しいモノ、今までにない別物を聞いた感じがしました。音がぶつかり合って響く原始的なエネルギーが持ち味のように思われているこの時期のストラヴィンスキーの音楽ですが、細部がとんでもなく鮮明に描き出されていて、そのクリアーな音がぶつかり合う不協和音の美しさ(!)がまたいい! ストラヴィンスキーを聞いてこんなに明瞭な響きがしたことは未だかつてなかったように思います。バレエじゃなくて演奏会形式のエンディングだそうですが、ペトルーシュカの死の手前、音楽が一番盛り上がったところで終わらせるのも、十分に効果的でした。
後半はファリャの『三角帽子』。バレエでは何度か見たことがありますが、音楽だけだと、作品の弱さがもろに出ちゃって、かなりスカスカな印象。前半と後半の曲目を入れ替えた方がよかったんじゃないかな。まあ、バレエ・リュスでの初演から今年の7月でちょうど100年という節目の年なんだそうですが・・・
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昨日は昼前から雨になって夜までの雨量が24ミリほど。暑くなりかけた時期ですから、ちょうど熱を冷ますようないいお湿りになりました。それで予定通り東京は梅雨に入りました。今日は午前中は曇っていたんですが、午後から晴れて最高気温は27℃近くまで上がりました。予報では明日日曜は曇りで最高気温20℃、明後日月曜は1日雨で気温は20℃に届かないそうだ。もうワクテカでございます。
雨上がりで午前中は湿気の強い曇り空。
花が咲いてるのはこのあたりだけかな。黄色いヴィオラがまだ頑張っています。
ユリが次々と開いています。
マツムシソウ
カワラナデシコ
トリテレイア
パパメイアン
芳純
スペクトラ
ハツユキカズラ
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