ムジカエテルナ @墨田ホール2019/02/12 14:06

昨日(2月11日)は錦糸町のホールでムジカエテルナを聞いてきました。一昨日は若干不完全燃焼の感も否めなかったんですが、昨日はエンジン全開。2回チケットを取っておいてよかった。コパチンスカヤのヴァイオリンも一昨日とはまた違った音楽をやっていました。やっぱり横に流れていく音楽の微分的な瞬間に没入する集中力、そして燃焼度が違いますねぇ。一音一音の意味を噛みしめながら弾き進むやり方は同じでも、その瞬間に音楽を感じることができる豊かなイマジネーション、そのイメージを即座に音にできる技量の高さ、どちらも飛び抜けた一人じゃないかと確信しました。それからオケもこの日は遙かにリラックスしていて、管楽器のソロもまた一段と冴え渡り、ゆとり十分で遊び心まで感じられるほどでした。

後半はチャイコフスキーの4番。悲愴の第1楽章のようにやたらと細かくニュアンスを付けた演奏ではなくて、比較的正攻法。これは曲の持つ本質的問題で、比較的民族色が全面に出ているこの曲ならではのノリじゃないかと思われます。ホールの違いなのか、特筆すべきは昨日はオケの響きがまるで違っていたこと。第2楽章の哀愁を帯びたオーボエ、クラリネット、そしてフルートなど木管のあでやかな響きや、スケルツォでの弦のピッツィカートと管楽器との絡みなんか、なかなかおしゃれな雰囲気が漂っていました。それでもやっぱりホルンのテーマ、そしてティンパニの強打、増員された弦の分厚い響きは聴き応え十分。そこらへんはやっぱりロシアのオケだなぁという感じがしました。この日は何とアンコールに20分ほどかかる大作、チャイコフスキーの序曲『ロメオとジュリエット』を演奏。サントリーで演奏する予定ですが、リハーサルという感じは微塵もなく乾坤一擲の超弩級名演でございました。ホールの違いだけではないんでしょうが、これだけ音楽の響き方やスケール感が違うと、やっぱり2回聞いておいてよかったなと思います。


コパチンスカヤとイル・ジャルディーノ・アルモニコのなかなか楽しいライブ。ホールは最近できたハンブルクのエルプフィルハーモニーです。コパチンスカヤはここでも裸足です。バロック・ヴァイオリンとモダンの楽器の両方を弾いています。

この映像の最後の1曲(1時間28分40秒から)は昨日・一昨日もアンコールで弾いた曲です。

*********************
昨日は曇りがちで肌寒い一日でした。最低気温1℃、最高気温4℃。今日は一転してピーカン。気温は昼頃には10℃近くまで上がっています。


やっとクロッカスが咲き始めました。例年より10日以上遅れています。





ドピーカン




春の花壇


ノースポールの花が増えてきました。







レディ・ヒリンドン

ヴィオリーナ

イエロー・シンプリシティ




つるバラの芽がもうふくらんでいます。

中には葉っぱが展開しているところも。