春は名のみの ― 2019/02/09 13:07
2月に入ってからの最高気温の変動。
1日 8,3℃
2日 12,6℃
3日 13.4℃ ←春分の日
4日 19.4℃ ←立春
5日 8.8℃
6日 7.7℃
7日 16.5℃
8日 10.6℃
月初めは順調に春の兆しが読み取れたんですが、それ以降なんか変だ。7日に16.5℃まで上がったものの、昨日はかろうじて10℃、今日は正午で0.1℃。
今年はクロッカスの花がまだ咲いていません。平年より10日以上遅くなりそうです。
ようやくちょこっと蕾らしきものが見えてきました。
チューリップの球根も芽を出しています。
19℃とか16℃まで上がると芝生も若干成長を始めます。ボーダーのレンガが暖められ、その輻射熱によってボーダー付近の芝生から成長を開始します。
ここは秋の補修で最後に生えそろったあたりなんで、今青く見えるのはあまり参考になりません。
このまま春になるかと思いきや、今日はこれだ。
とんでもない話です。
芝生はうっすら雪化粧。というか落ちかけてまだらになった化粧みたいです。
さすがに土の上は白さが違います。
と言うわけで中田章作曲の『早春賦』。中田章は『夏の思い出』、『雪の降るまちを』、『めだかの学校』、『ちいさい秋みつけた』など童謡・歌曲を数多く作曲した中田喜直のおとっつぁん。親子で芸大教授でした。
この曲とよく並べて語られるのがモーツァルトの『春への憧れ(Sehnsucht nach dem Frühling)』K596 バーバラ・ボニーの歌です。
モーツァルトはこの曲をピアノコンチェルトにも仕立てました。モーツァルト最後のピアノコンチェルト第27番K595の第3楽章。ここのロンド主題が「春への憧れ」です。ピアノはマレイ・ペライア。ケッヘル番号の最後は626ですので、最晩年の一曲となります。
これ以降の作品は有名なオペラ『魔笛』と『皇帝ティートの慈悲』、モテット『アヴェ・ヴェルム・コルプス』、クラリネット協奏曲、そして『レクイエム』などがありますが、ちょっと異色なのがグラスハーモニカのための作品。まず、K617の「フルート、オーボエ、ヴィオラ、チェロとグラスハーモニカのためのアダージョとロンド」。水を入れたワイングラスをたくさん並べて、グラスの縁を指で擦って音を出す方式。
音声だけですが、グラスを擦る音がきれいな全曲版。名人ブルーノ・ホフマンのグラスハーモニカ、フルートのニコレ、オーボエのホリガーなんかが入っています。
K617にはもう一曲K356(K617a)というグラスハーモニカのための作品があります。実はこちらの方がちょっと有名かも。キルヒゲスナーというグラスハーモニカの女流名人のためにK617のアダージョとロンドは書かれたんですが、彼女の演奏会用に作ったアンコールがこのK617aだと伝わっています。次の演奏はベンジャミン・フランクリンが発明したとされる回転するガラスの円盤を指で擦る方式。
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