アラン・ギルバート指揮の都響 シュトラウス『ドン・キホーテ』、ビゼー『カルメン』、リムスキー=コルサコフ『スペイン奇想曲』2018/12/19 13:40

昨日(12月18日)は池袋の芸術劇場で都響を聴いてきました。前半はターニャ・テツラフのチェロ、鈴木学のヴィオラでR.シュトラウスの交響詩『ドン・キホーテ』。『英雄の生涯』と対になるような作品ですが、演奏される頻度はかなり低いかなと思います。でもシュトラウス特有の美しくもはかないメロディー、壮大なオーケストレーションといった魅力満載の一曲。チェロのテツラフ(ドン・キホーテ)とヴィオラの鈴木(サンチョ・パンサ)の、馬鹿馬鹿しくて、ときに軽妙、ときに深刻なやりとりが聞き所。そこにコンマスの四方の甲高いソロが絡んできて、なかなか聴かせてくれました。指揮者のギルバートも手綱を緩めたり、引き締めたり、楽しい音楽を作っていたと思います。都響の木管の面子はいい仕事をしていました。

後半はアラン・ギルバートが選び出した『カルメン』組曲。前奏曲は悠揚迫らぬテンポ感。いわゆる「運命の動機」の不気味な響きを強調しながらも、アラゴネーズ、ハバネラと舞曲のリズムもよく弾んで心地よい時間が流れます。一番最後に「ジプシーの踊り」をもってきて締めくくるあたり、芝居とは違うけど音楽的な高揚感はかなりのもの。プログラムの最後にリムスキー=コルサコフを演奏して、年末らしい陽気な演奏会は終了しました。ここでもクラリネットを始めとした木管のセクションがいい音色を聴かせてくれました。

今年の音楽会はこれが最後です。年明けは二国のニューイヤー・バレエが最初になると思います。


シュトラウスの交響詩『ドン・キホーテ』。チェロがロストロポーヴィチ、ヴィオラがウルリヒ・コッホ、カラヤン指揮のベルリンフィル。


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昨日の気温は6.8℃/13.2℃。今日の最低気温は5.2℃。最高気温は13℃前後までは上がりそうです。これでほぼ平年並みでしょう。

本日もドピーカン



この数日好天が続いています。







アンナプルナ



アンジェラ

ナデシコとノースポール




ニコル

パレード


パーゴラのサハラ

スペクトラ

ストロベリー・アイス

イエロー・シンプリシティ