ちょっと京都へ 将軍塚 圓徳院 高台寺2015/12/03 22:22

行ってきました。一日目。

この日は京都駅に1時頃着いて、まず最近名所になったという東山頂上将軍塚へ。ここは青蓮院の飛び地なんだそうで、京都を一望できる青龍殿という大舞台が最近作られて青蓮院にあった国宝の青不動が祀られています。しかし天気はダメ。モミジもダメダメでした。


青龍殿の庭

舞台からの景色。右端が平安神宮かな。中央の黒い塊は木の枝に止まっているカラス。


西方向。嵐山なんかの方角だと思う。手前の屋根はたぶん知恩院。その奥にある、四角いビルは多分ホテルオークラじゃないかな。五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と言った南禅寺の三門から真正面に見えるんですよねぇ。

眼下に平安神宮の鳥居


最近できたばかりのお寺ですが、庭はなかなかみごとです。


将軍塚からぶらぶら歩いて円山公園の奥、何やら秘密めいた旅館やら料亭が点在するあたりに下りてきました。頂上から徒歩15分ぐらい。

すぐそばのいわゆる「ねねの道」あたりの景色。

北の政所の終の棲家だった圓徳院。ねねが亡くなってからお寺になったんだそうです。

この日はここのモミジが一番だったかな。


しつこくいきます。

大雲院

高台寺

とにかく人混みの真っ只中に突入してしまって、人、人、人。日本人3割、中国・台湾が4割、残り3割がその他諸国の人々。そんな感じ。高台寺の門前は池袋駅の地下道の雑踏みたいでございました。











スウィングル・シンガーズでバッハの『目覚めよと呼ばわる声す』。カンタータ140番のコラールです。34秒あたりから聞こえてくるのがコラール主題。

ちょっと京都へ 2 赤山禅院2015/12/04 13:31

二日目は修学院離宮方面へ。この時期5番のバスに全く乗れません。白川通りを北に向かう路線ですが、町中で待っていると、「ご覧のように満員です、乗れません」というアナウンスを残して、扉も開けずに走り去ります。

東山の駅近くを流れる白川

バスには絶対に乗れそうもないんで、地下鉄、京阪、叡山電車と乗り継いで修学院離宮駅に到着。

駅前のアーケードのネコさんズ






修学院離宮道の風景

柿の実を残しておくのは鳥さんのため? それとも渋いのかな。


まずは赤山禅院へ



比叡山延暦寺の塔頭だそうですが、ちょっと不思議なところです。いきなり赤山大明神という額が掲げられた鳥居をくぐってから山門を通り、参道を社殿に向かいます。

極彩色の狛犬がお出迎え。阿形

吽形も。ちなみに本尊は赤山大明神だそうで、地蔵菩薩の化身なんだとか。神仏混淆というやつですね。まさに。







本堂の裏手にこんな石像が数十体。羅漢なんかもいたかな。





スウィングル・シンガーズでバッハのロ短調ミサのクレドから「3日目によみがえり」とかなんとかいうあたり。

オリジナルの音楽もトランペットが鳴り響くデーハーな一曲です。

芝刈り2015/12/05 15:43

朝晩かなり冷え込むようになってきました。うちのあたりで、今朝は2℃まで下がったんだそうです。前回芝を刈ったのが11月24日でしたから、ほぼ10日ぶりに芝刈りをしました。あまり伸びてはいなかったんですが、今年の刈り納めということになると思います。

ドピーカン


お昼ちょっと前なんですが、陽がずいぶん南に傾いて、長い影ができています。まだ3週間近くは日陰が伸びるんですねぇ。


快晴無風です

20分後。あまり変わらないか?

みるみる日陰が伸びてきます。


刈りかすはスーパーのレジ袋に半分ぐらいでした。

うちのモミジ

美しくないねぇ。むしろ汚らしいと言う方が相応しい。

香りのいい黄色のバラ、ドゥフトゴルトがまた咲き始めました。


ラ・フランスもまた咲き始めました。




レディ・ヒリンドンもまた花がたくさん上がってきました。

蕾もたくさん

ザ・マッカートニー・ローズ

オールド・ブラッシュ(夏の名残のバラ=the last rose of summer)
最近時々見かけるCM。BGMはTis the last rose of summer,と歌っています。
日本語では「庭の千草も虫の音も」と訳します。


これはず〜〜〜〜っと咲き続けるバラで、まだまだ蕾がたくさん。

つるバラ、サハラ

ストロベリー・アイスもまだまだ蕾がたくさんついています。



スウィングル・シンガーズでビートルズ。

ちょっと京都へ 3 曼殊院 詩仙堂2015/12/06 15:32

京都二日目の続き。赤山禅院を出て修学院離宮へ。横文字じゃインペリアル・ヴィラと言うんだそうですニャー。宮内庁の持ち物だそうで、庶民が入る所じゃない様子なんで、門前を素通りして曼殊院へ。さらに詩仙堂まで歩きました。







柿と青空のコントラストがやけに鮮やかです。

曼殊院門外のモミジ。この右側は道路で、タクシーやら観光バスやらがひっきりなしに行き交っています。人や車が写り込まない瞬間を狙ってパチリ。このあたりも中華系の団体さんがわんさか。

アップにするときれいな葉っぱもありますねぇ。



ところどころきれいなモミジもあるんことはあるんですが・・・


よく覚えていないけど、ここらへんから圓光寺やら詩仙堂。

見た目はともかく、心の中で色補正。


バックライトに照らされているようなもんで、逆光だとまあまあきれいに見えるのかな?

左上のモミジと奥の背景のモミジはほとんど同じような色合いなんですが、光の具合で見え方が違います。


このあたりはちょっと「からくれなゐ」って感じがします。




詩仙堂を出てぶらぶら歩いていたら、宮本武蔵の一乗寺下り松に出たところでタクシーの空車に遭遇。拾って「出町柳まで」って頼んだら、「そろそろ下鴨神社がいいかもよ」と運ちゃんが言うので、せっかくだからそちらまで。まあ、出町の駅まで目と鼻の先なんですが・・・ これは糺ノ森に入ったあたりの巨木。根の張り方がすごい。肝心の紅葉は10日ぐらい先って感じ。まだ全然でした。

森の一隅にある河合神社というやつに入ったら、なんと鴨長明の「方丈」がありました。彼はこの神社の神職に就こうとしたらしいですが、権力闘争に敗れて出家。大原を始めとして京都中を転々と移り住んだ、引っ越し魔だったらしい。その住処にしたのがこの方丈。引っ越しに便利なようにノックダウン方式になっているんだそうで、広さは一丈四方。今の畳で約5.5畳。歌人にして、琵琶や琴の名人。この家の中で琵琶を弾いていたのかな。


例の物議を醸しているマンション建築現場の横を通って、糺ノ森から出町柳の駅へ。駅近くのパン屋の二階に「名曲喫茶」の看板を発見。入ってみたら天井が2フロア分吹き抜けの巨大空間。ふっかふかの2人掛けソファがゆったりとした間隔で並んでいて、ステージにはグランドピアノやら、ちょっと紛い物っぱいチェンバロやら。なんだか知らないが巨大なスピーカーからバッハの無伴奏ヴァイオリンが程よい音量で流れている。東京じゃこんな贅沢なスペースが名曲喫茶だなんて、ちょっと考えられませんねぇ。

後で調べたら柳月堂というパン屋がやっているらしい。下で買ったパンやお菓子を食べてもいいんだそうだ。


_____________________________________
ビートルズと言えば、スウィングル・シンガーズよりもこちらの方がちょっと知られているかな。今でもキングズ・シンガーズはありますが、これは初代のメンバーです。

ちょっと京都へ 4 南禅寺2015/12/07 14:01

京都3日目は東山の名所巡り。南禅寺、永観堂、真如堂など。


ホテルの7階でエレベーターを降りると、裏山に出ることができます。東山の外れになるのかな。

この山の中に、結婚式用のチャペルの他、和風の建物が建ち並んでいます。東京では日生劇場を設計した村野藤吾が、京都に作った数寄屋造の建物と庭園、佳水園です。


小高い丘の上まで登ると眼下には南禅寺の三門が見下ろせます。朝の9時半頃ですが、すでにかなり人が乗っています。その奥の方が「紅葉の永観堂」。上から俯瞰するとよくわかりますが、燃え立つようなモミジとか、山全体が色づいているような様子が全然ありません。


この日はホテルで朝食を食べずに、すぐそばの南禅寺へ。その門前の順正で湯豆腐ブランチ。11時の開店と同時に店内へ。20分ぐらいにはほぼ満席。それでも大型観光バスから次々とお客さんが降りてきて、奥の離れに吸い込まれていきます。

順正の暖簾。ネコとネズミと瓢簞。ネコは箸で(満願寺)唐辛子をつまんでいますが、何やら驚いた様子。ネズミさんが盃から豪快にきこしめしております。何かしら由来がある場面なんでしょうか?
(追記:大津絵の有名な画題なんだそうです。ネコがネズミに酒を勧め、しこたま飲ませた後で取って食うぞということらしい。酒に飲まれるなという戒めなのだそうだ。)

食後に順正の庭を一回り。


よく手入れされた美しい庭園です。




南禅寺の三門に向かって右側の塔頭寺院に入ってみました。たぶん天授庵だったかな。







落ち葉を見ても、今年の紅葉は何か中途半端だなぁって感じ。




ところどころに光の加減できれいに見える紅葉もあります。





キングズ・シンガーズの懐かしいマドリガル・ヒストリー・ツアーからバンキエリの『動物たちの対位法』。