タンクレディとクロリンダの戦い ― 2011/08/01 16:03
芝生は何とか持ちこたえています。このまま推移してくれるといいんですが。
バラさんは相変わらず元気です。ちょっと気温も下がっているし、8月も摘蕾しなくていいのかなぁなんて思いますが、秋の花を考えるとここは芽を摘んだ方がいいんですよね。
ポーチュラカも咲き始めました。やっぱりマツバボタンとはちょっと違う。当たり前、か?
久々にモンテヴェルディに戻って、マドリガーレ第8巻、いわゆる「戦いと愛のマドリガーレ」に入っている『タンクレディとクロリンダの戦い』。テキストはトルクァート・タッソの『解放されしエルサレム』の中の一篇。このタッソの長編叙事詩ですが、ダンテの『神曲』やらボッカッチョの『デカメロン』と並び称せられる名作の割には、翻訳がない。と思っていたら、去年の4月に岩波文庫から、『エルサレム解放』というタイトルで出ていました。ただし、1970年にジュリアーニという詩人が原書を1/3ほどに縮めて解説を施したバージョン。そんだけ縮めても、568ページもあります。
第一回十字軍のエピソードを語った詩で、タンクレディとクロリンダの話や、魔女アルミーダの物語など、音楽の題材としてよく使われるものが含まれています。
イスラムの女戦士クロリンダは十字軍戦士タンクレディと恋に落ちる。夜襲で十字軍の砦に火を放った後、タンクレディと出会って一騎打ちとなる。甲冑をまとっていたのでタンクレディは相手がクロリンダだとは気づかない。やっと相手の正体に気づいたタンクレディは、クロリンダが息絶える寸前に、兜に水を汲んできて洗礼を施す。要するに切支丹とか伴天連というのは、ちょっとお節介なことをやっちまうことがあるという話。
タンクレディやクロリンダが歌う部分はほんのちょっとで、語り手が講釈師のようにほとんど一人で語り続けます。
西風が帰り ― 2011/08/02 16:19
資生堂の石鹸の香り、ドゥフトヴォルケ
芝生はどうなるんでしょう?
『音楽の諧謔』や死後に出版された『マドリガーレ第9巻』
に収録されている、『西風が帰り』。オスティナートの低音に乗って、
軽快なデュエットが繰り広げられます。
今人気の二人ですね。
西風が帰り II ― 2011/08/03 16:16
かあちゃん、大変だよ。
海が空から落っこってきたよ。
ヤヴァイねぇ。
そんなにたいした雨量じゃなかったんですが、叩きつけるような降り方でした。
1時間で35ミリぐらい。
気象庁のレーダーを見ていたら、浦安沖あたりの東京湾で雨雲が発生して、隅田川、荒川あたりを遡上してきたみたいです。これがかの有名な「ゲリラ豪雨」というやつでしょうか。
芝生はなんとか持ちこたえているみたい。
昨日の『西風』は映像がボッティチェリの静止画だったので、今日は演奏している動画をど〜ぞ。通奏低音にリュート属の楽器を3本使うとゴージャスな響きになりますねぇ。縦に構えて吹いている楽器はコルネット。リコーダーに似た指使いの木管のラッパです。
西風が帰り III ― 2011/08/04 15:12
じめじめとして、梅雨のような蒸し暑さです。
芝生はともかく、ちょっとした花盛りになっています。
ちょっとこだわるみたいですが、『西風』もう一つだけ。今日はジャン=ポール・フシェクールとマーク・パドモアが歌っています。モンテヴェルディを歌うには、やっぱりメリスマの切れ味と軽やかさが重要。そんなことを考えると、ちょっとこのクリスティ盤のパドモアは弱い気がします。
ニコライ・ペトロフ ― 2011/08/05 15:25
また夏が戻ってきました。昨日の最高気温が30.2℃。今日は午後3時に31.8℃。
「もうよい下がれ!」と言いたいところですが、逆に居座られると困りますねぇ。
ザ・マッカートニー・ローズ
ラ・フランス
レディ・ヒリンドン
アンジェラはやっと終わりそうです。
じりじりとした日差しが芝生を弱らせます。
パーゴラのバラも、それなりに花盛り。
なんか雲が、夏の雲なんですよねぇ。
昨日(4日)、元マリノス(現在、松本山雅FC)の松田直樹が亡くなりました。急性心筋梗塞だとか。サッカーの現役選手が何で??? マイアミの奇跡
のメンバーでした。アトランタオリンピックなのに、なぜかマイアミ。あの時のブラジルは、まだロナウジーニョと名乗っていたロナウド、ロベルト・カルロス、リバウド、ベベット、アウダイール等々、A代表よりも豪華な顔ぶれを揃えていました。なぜかGKのジーダとアウダイールが正面衝突して、なぜかこぼれ球に伊東輝悦が詰めていて…日本時間で朝の7時なのに大騒ぎになりました。
ところでもう一つ訃報。ロシアのピアニスト、ニコライ・ペトロフが亡くなったそうです。享年68
。太い黒縁の眼鏡がトレードマーク。第3回チャイコフスキー・コンクールにソ連のエースとして登場するはずだった人ですが、怪我で欠場。その代わりにレニングラードの16歳の新鋭、グリゴリー・ソコロフが優勝をさらっていきました。ものすごいテクニシャンで、しかもそのテクニックを感じさせない、驚異的なうまさだったですねぇ。日本にもよく来ていたし、桐朋では指導もしていたんだそうですニャー。
ニコライ・ペトロフの十八番。リストのパガニーニ練習曲の初版。譜面は見たことないですが、現行版よりも遙かに難しいらしい。今でもこれを弾ける人はほとんどいないとか。
* 第1番、第2番
* 第6番
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