能「土蜘蛛」@セルリアンタワー能楽堂 ― 2026/03/21 21:54
今日(3月21日)は渋谷の東急ホテル地下2階にあるセルリアンタワー能楽堂で能を見てきました。番組はここらへん。
最初に大蔵流茂山千五郎家の狂言で「察化」。あらすじはこのあたり。 主人の真似を繰り返すばかりの太郎冠者。どこまで真似るかじゃなくて、徹底的に真似をするところがミソ。
後半は能の「土蜘蛛」あらすじはここ。 源頼光は清和源氏の3代目になるのかな。親の代からはっきりと皇族や公家とは一線を画した武家を形成していたらしい。鬼退治(酒呑童子)、土蜘蛛退治で有名な武将。大和朝廷に服従しない、在地の豪族やら民族集団を鬼やら土蜘蛛と呼んでいたらしい。いわゆる「まつろわぬ」者どもだ。そういった連中を朝廷の側は服従させたくて、鬼退治やら土蜘蛛伝説なんてやつが生まれたのだろう。桃太郎伝説なんてのもその典型ですね。源頼光には四天王と呼ばれる武将がいて、その第一は渡辺綱。節分の豆まきをしなくていいのは渡辺さんということになっています。その他、マサカリ担いだ金太郎でお馴染みの、坂田公時も頼光の家来。どうも源頼光という人物は配下の者どもが大活躍する割には、御本人はちょっと影が薄いような気がする。
土蜘蛛では独武者(ひとりむしゃ)という頼光配下の武士が活躍します。前半病床に臥せっている頼光が、僧侶に化けた土蜘蛛に襲われ、枕元にあった膝丸という刀で撃退し、蜘蛛を切ったので、蜘蛛切と名前を変更します。ところが、この後、代々源氏に伝えられていくうちに、義経の時代には薄緑と命名され、箱根神社に奉納されて蘇我のあだ討ちに用いられたと言われます。その刀が確か3振りだったかな、国立博物館、大覚寺、箱根神社などに保管されていて中には国宝だったりするものもあります。果たしてどれが本物なのか?
それはともかく、後半は独武者とその仲間の合わせて3人対土蜘蛛の壮絶な切合。合間に蜘蛛が白いクモの巣をぶち撒けまくって、まあ賑やかな立ち回りでございました。舞台中に白いテープが飛び交って、文字通り足の踏み間もないくらい。能のチャンバラを心ゆくまで堪能いたしました。
今日も笛は一噌隆之(いっそうたかゆき)。 毎回上手いなぁと関心しきりの笛方です。小鼓の田邊恭資、大鼓の大倉慶乃助、太鼓の林雄一郎らとのアンサンブルも絶妙でした。
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久しぶりにドピーカン



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