10/28 マリオ・ブルネロ バッハ無伴奏リサイタル2022/10/29 00:29

昨日はマリオ・ブルネロのバッハを紀尾井ホールで聞いてきました。無伴奏ヴァイオリンのパルティータを3曲と無伴奏チェロのパルティータの4番から6番まで、全6曲を弾きました。ヴァイオリンのパルティータはチェロ・ピッコロで、チェロのパルティータは普通のチェロで演奏するという企画。ただアマティーのモデルとか何とか言ってはいますが、チェロ・ピッコロなのに4弦(バロック時代のチェロ・ピッコロは5弦)。せっかくの高音弦を殺しちゃっています。伸びやかな高音が聞こえるはずなのに、高音はかなりキンキンした音色です。

無伴奏ヴァイオリンの1番はまあまあ、それなりの演奏。単なる思いつきからヴァイオリンの曲を演奏するようになったという、まさにそのとおりの演奏。無伴奏チェロの4番も可もなく不可もなくそれなりの演奏。

15分の休憩の後、ヴァイオリンのパルティータ2番は本人にとっては渾身の演奏だったのかもしれませんが、なんとも心に響かないシャコンヌでした。どうしてなんだろう。まず、技術的にすごく不安定。ウェイスペルウェイとかジャン・ギアン=ケラスとか、1960年代生まれのチェリストは上手い人が何人もいるのに、チャイコフスキー・コンクールの覇者がこんな演奏はないだろう? ちょっとコンクールの質もかなり落ちているのな。無伴奏チェロの第5番もなんか中途半端。

またまた15分休憩して、無伴奏ヴァイオリンのパルティータ第3番。軽快な前奏曲がなんともいびつ。バロック音楽を理解していればアクセントの位置がどこにあるのか自然に身についているはずなのに、なんとも奇妙な位置にストレスを掛ける。有名なガヴォットからあと、メヌエットもブーレもジグも全く一本調子。弾いているのはダンス音楽なんですよ。さて最後の無伴奏チェロの第6番こそチェロ・ピッコロの出番ですよ、と思ったらなんとこの曲を普通のチェロで弾き、高音がぶら下がって気持ち悪い音楽。装飾も一本調子で何の工夫も
ヒネリもなく、楽譜に書き込んである感じ。一体どうなってるんだろう???


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最高気温は19℃近くまで上がりました。ポカポカ陽気で麹町まで出かけたら地下鉄の車内が暑くて、汗びっしょり。ホールの中は多少冷房が効いていたみたい。

シャルル・ド・ゴール




クリムゾン・グローリー


楽園


ピンクのラ・フランス、赤いパパメイアン


手前はフレグラント・アプリコット


一番手前がブルー・ムーン、中央が芳純、奥がドゥフトヴォルケ。


ドゥフトヴォルケ


マダム・アルフレッド・キャリエール


パレード